過去ログ - 八幡「贈り物には想いを込めて」
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27: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/15(月) 23:12:54.70 ID:7IXBXgnJ0
「うーん……やっぱり自転車の荷台ってどこ座っても痛いですね。どうにかしてくださいよー」

「俺にどうしろっていうんだ……」

実際どうにもならない。カップルで2人乗りしてるやつらの荷台にはよくクッションがついていたりするが、そんなものはない。
むしろアレつけておくとマークされちゃいそうじゃない?警察もそんなに暇ではないか。

収まりのいい場所を探すためか、荷台の前後方向に腰を擦りつけるように動かしている動作にも、んしょとか、ん〜とか漏れるように
届く声にもドギマギしてしまう。

どうしてこうなった……。
その時、一色の目がキラリと光ってカゴの鞄を指差した。

「先輩、鞄取ってください」

「?」

鞄の中に何かクッション性の良いものが入っているのだろうか?
先ほどカゴに収めたばかりの一色の鞄を手に取って渡そうとすると、その動きを一色に制された。
ぶんぶんとかぶりを振って、もう片方の鞄を指差す。

「違いますよー。先輩のが必要なんです」

「まぁなんでもいいけど……」

もう一度カゴに手を伸ばして、自身の鞄をつかみ手渡す。オラなんか嫌な予感がしてきたぞ。

ありがとうございます、と受け取った彼女は一度荷台から立ち上がり、今手にした俺の鞄を荷台に置く。
ぽんぽんと手で形を軽く整えたあとに、よいしょと鞄の上に跨った。



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