過去ログ - 八幡「贈り物には想いを込めて」
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36: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/15(月) 23:45:12.12 ID:7IXBXgnJ0
「先輩の話を纏めると、要は素直な気持ちを伝えることが大事?ってことですよねー」

「まぁ、そうなるな」

今度はニヤリと意地悪そうな、いたずらを思いついた幼子のような表情を作る。

「なるほど。だから『俺は本物が欲しい』と。そういうわけですね?」

「おいやめろ」

ちょ、マジ止めて!また悶えちゃうから!3日に1度くらいの高頻度でフラッシュバックしてるんだから!
気恥ずかしさを誤魔化すために両手をポケットに突っ込んでそっぽを向いていると、一色はこちらをじっと見つめた後に
照れた様に笑顔を向けてくる。

「でも……真剣に答えてくれて、ありがとです。おかげで楽になりましたよ?」

「……どういたしまして」

素っ気なく答えた俺に、薄く笑いかけるとすくっと立ちあがった。
ピンと伸ばされた背筋は彼女の今の心の在り様を示しているようだ。

「ではでは先輩。送ってくださってありがとうございました!」

「気をつけて帰れよ」

右手で小さく敬礼。一色はこれでしっかりしている所がある。礼は言えるし、なんだかんだで責任感もある。
不純な理由ではあるが、なってしまった生徒会長の役職を投げ出さずに全うしていることが何よりの証拠だ。



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