過去ログ - 八幡「贈り物には想いを込めて」
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41: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/16(火) 00:02:58.03 ID:9WL6O8ki0
「寒いけど、まあ色々あってここにいる。戸塚は戻ってていいぞ」

「うーん……あっそうだ。ここでご飯食べていい?まだ食べてないからさ」

「もちろんいいが。戸塚こそ寒いけど大丈夫なのか?」

首を縦に振り、戸塚の提案を快諾する。やはり教室に戻らないルートを選択したのは正しかったようだ。
おかげで戸塚がご飯を食べる姿を見る事ができる。

「寒いけど……一緒なら大丈夫かなって。じゃあお弁当取って来るね!」

軽く手を上げて挨拶を返し、戸塚の後ろ姿を見送った。やべえニヤける。

もう死んでもいい。いや、死んだら駄目だ。戸塚とご飯食べられなくなっちゃうだろ。
戸塚の事で頭がいっぱいだったためか、もう一人の来訪者の接近に気が付かなかった。

「やぁ」

「…………」

「なんて嫌そうな顔なんだ……」

葉山隼人が後ろから覗きこむように立っていた。
くそっこいつの接近に気が付かないなんて、八幡一生の不覚!俺って何回一生の不覚を重ねるんだろうか?
現時点で何個黒歴史あるかわかんねーよ。
てか気安く話しかけてくんなよ友達かよ。突き放すように言葉に刺を含ませて言い放つ。

「別に……ていうか俺の背後に立つな」

「ゴルゴか君は……隣いいかい?」

「は?」

エリカ様ばりに不機嫌オーラ全開で答えたはずなのに、よっという掛け声とともに葉山は俺の右隣に腰掛けてきた。
俺の意思は無視ですかそうですか。つまり君はそういうやつなんだな。

並んで座っているものの特に話すこともない。向こうも同様なのか、外のテニスコートへ目線が向けられたまま動かない。

「……部長会か?」

「ああ、まあそんなところだ」

会話と言えないような会話をした後は再び沈黙が続く。何か用があるのではないのか?

そうでなければ葉山が俺に話しかける理由などないはずだ。
その真意を知りたかった。

変わらず沈黙を貫く葉山にしびれを切らし、こちらから問いかけることにした。



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