15: ◆Y3oOA6OkFI[saga]
2015/06/18(木) 18:08:42.72 ID:cNPNwuiyO
「そんな顔をしないでください梨花。それにこの世界は今までの世界とは何か違います、不思議な力であふれているのです」
「そうね。神社に私が見たこともない本があったし、そこから得られた知識は力になるわ」
「そうなのですよ。それにこの村全体も不思議な力で覆われています。この世界は何かあるのですよ」
16: ◆Y3oOA6OkFI[saga]
2015/06/18(木) 18:09:53.54 ID:cNPNwuiyO
六月某日。
キーンコーンカーンコーン。
決して大きくはない昔ながらの板張りの雛見沢分校の教室に夕日が指す。
終礼のチャイムが一日の終わりを告げている。
17: ◆Y3oOA6OkFI[saga]
2015/06/18(木) 18:12:37.19 ID:cNPNwuiyO
翌日。
土曜日だというのに一方通行は10時に40分には雛見沢分校の前に待機していた。
昨日の約束のためだ。
オイオイオイオイ。ほンとになンだってンですかァ?
18: ◆Y3oOA6OkFI[saga]
2015/06/18(木) 18:13:16.62 ID:cNPNwuiyO
そんなやりとりをしていると
「おーーーい!」
と、一際元気良い声が聞こえてきた。
19: ◆Y3oOA6OkFI[saga]
2015/06/18(木) 18:14:55.43 ID:cNPNwuiyO
「……やっぱりあんまり話できないね」
「そうだにゃー、どうやら随分人見知りみたいだにゃー。レナ、ここは思い切って話しかけるんだにゃー」
「そうやって元春君はなんでもかんでもレナにやらせようとするんだから」
20: ◆Y3oOA6OkFI[saga]
2015/06/18(木) 18:16:00.11 ID:cNPNwuiyO
はぅ、とレナはがっくりうなだれる。
にゃー、レナは悪くないんだぜいとレナを慰める土御門の声が聞こえてくる。
面倒臭ェ。
一般人ってのはこンなにコミュニケーションに気を使ってンのかよ。
21: ◆Y3oOA6OkFI[saga]
2015/06/18(木) 18:17:37.64 ID:cNPNwuiyO
ったく、なンだってンだ、ホントによォ。
そんなことを考える彼だったが、どこか楽しげに見えた。
22: ◆Y3oOA6OkFI[saga]
2015/06/18(木) 18:22:03.22 ID:cNPNwuiyO
「それよりもみんな、早くお昼にしようなのですよー。僕はもうお腹ペコペコなのです」
「そうだにゃー、もうじき一時になろうって時間だからにゃー。俺も早くかわいい義妹たちの手料理が食べたいですたい」
土御門は誇らしげに梨花と沙都子の頭を撫でる。
23: ◆Y3oOA6OkFI[saga]
2015/06/18(木) 18:23:10.59 ID:cNPNwuiyO
神社の裏手には開けた空間がありそこにレジャーシートが一枚広げられていた。
レジャーシートの上には何重にも重ねられた弁当箱がここだ!と主張するようにドンと置かれている。
レジャーシートが飛ばないように重しの役目も兼ねているのかもしれない。
一方通行、土御門、レナ、魅音、梨花、沙都子の面々はそれぞれ好きな場所に陣取り始める。
結果的に時計回りに、12時の場所から一方通行、土御門、梨花、沙都子、魅音、レナという順番になった。
24: ◆Y3oOA6OkFI[saga]
2015/06/18(木) 18:23:54.83 ID:cNPNwuiyO
そうやってみんなは笑った。
一方通行は驚いていた。
自分のことを怖がらずに接してくるレナたち。
そしてこんなに普通になんでもないことに自分がいられること。
実際にいることに。
25: ◆Y3oOA6OkFI[saga]
2015/06/18(木) 18:26:20.28 ID:cNPNwuiyO
今日はここまでです。
1スレとかを埋める人は凄いですね。結構書いたつもりがたった10レスかそこらで消化されてしまいます。
とにかくまた一週間以内に来ようと思います。
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