過去ログ - ANKO―地獄のオニばばあ―【ごちうさ】
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61: ◆AkH/4.EZSk[saga]
2015/07/29(水) 17:19:19.99 ID:w4jX0ONW0
翌日

婆ちゃん「それじゃ行って来るよ」

その日、朝早くからおばあちゃんはあんこを連れ病院へと出かけようとするが、千夜は自分もついていくと聞き分けなかった。
以下略



62: ◆AkH/4.EZSk[saga]
2015/07/29(水) 17:20:31.25 ID:w4jX0ONW0
 受付を済ませ、ロビーで待つも他に患者さんとその飼い主と思われる人たちはいなかった。

 内装こそ普通の病院と変わらないが、やはり千夜はどこか落ち着かずに終始そわそわとしている。

 時折ケージ内のあんこを覗き込むがあんこはまるで動じた様子も無くケージ内に鎮座していた。
以下略



63: ◆AkH/4.EZSk[saga]
2015/07/29(水) 18:57:11.96 ID:w4jX0ONW0
 診察室には一人の白衣の男がいた……恐らく彼が先生なのだろう。

医者「どうも」

千夜「………」
以下略



64: ◆AkH/4.EZSk[saga]
2015/07/29(水) 19:40:39.33 ID:w4jX0ONW0
婆ちゃん「すまないね」

千夜「ごめんなさい」

あんこ「・・・」(フンスフンス
以下略



65: ◆AkH/4.EZSk[saga]
2015/07/29(水) 19:41:06.04 ID:w4jX0ONW0
婆ちゃん「それじゃ千夜。あんたはここで待ってるんだよ?」

千夜「私もあんこの傍で応援してあげたい」

婆ちゃん「ダメだよ」
以下略



66: ◆AkH/4.EZSk[saga]
2015/07/29(水) 22:03:23.45 ID:w4jX0ONW0
医者「それじゃはじめよう」

婆ちゃん「………」

 さっきの診察室の奥の部屋で準備を完了させた医者は、身体と頭部をしっかりと固定され横たわるあんこに向けメスを握る。
以下略



67: ◆AkH/4.EZSk[saga]
2015/07/29(水) 22:46:41.81 ID:w4jX0ONW0
―連絡―
本日の更新はここまでです。
次回こそあんこ様は真の看板うさぎになります。


68: ◆AkH/4.EZSk[saga]
2015/07/30(木) 19:24:58.29 ID:RTvwZV+z0
医者「は、はい」

 医者はそれまでとはうって変わり何かに怯えたように上ずった声で返事をし、作業を再開した。

医者「ほーら。お前のその可愛い小さなモノへズブズブと刺さっていくぞ?」
以下略



69: ◆AkH/4.EZSk[saga]
2015/07/30(木) 19:38:13.00 ID:RTvwZV+z0
「なんか薄気味悪い仔」

――え?
それが物心ついたボクが最初に聞いた言葉だった。

以下略



70: ◆AkH/4.EZSk[saga]
2015/07/30(木) 20:43:12.49 ID:RTvwZV+z0
――それからのボクの毎日はとても幸せな日々だった。
千夜はボクにとても尽くしてくれた。
毎日とても美味しい食事を給仕してくれた。
シャロみたいな可愛いペットを用意してくれた。
街へ散歩に出ればボクに仔供ねだるメスばかりがいた。
以下略



71: ◆AkH/4.EZSk[saga]
2015/07/30(木) 21:46:12.82 ID:RTvwZV+z0
あんこ「・・・」

 脳みそから針を引き抜かれるも、手術台に固定されたあんこは完全に白眼をむき、時折呼吸により腹部をヒクヒクとさせているだけであった。

医者「仕上げだな」
以下略



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