過去ログ - 一目惚れ (オリジナル百合)
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5:名無しNIPPER[saga]
2015/06/22(月) 01:45:33.18 ID:ocNNywHg0
なんとか、屋根の端までたどり着き、
下にあるブロック塀を見下ろした。
あそこに足をかけて、庭に着地するだけだ。
距離にして、3m程。
いや、めちゃくちゃ怖い。
夜で暗がりで、星はキレイで。
足を踏み外したらどうなるだろうか。
例えば、捻挫。
例えば、お腹の横をごりっとこする。
あたしは、他の手段を考える。
きょろりと周囲を探ると、雨水を流す排水管が家の壁伝いに設置されていた。

「これだ……」

排水管をぐいぐいと手で押した。
多少動くが、取れなさそうだ。
二階から一階の途中まで行けたら、
後は勇気を振り絞って降りればいい。

足から先に降りて、排水管にしがみつく。
ゆっくりと手で管を挟む。
いける。
ぎちぎちと留め金が軋む。
壁と管との狭い隙間に指を入れて、
少しずつ足と手を下に移動させていった。




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