26: ◆Pu7HnS2deE
2015/06/28(日) 12:01:43.19 ID:srMplXnbO
もういいかな?と葉山はいつの間に飲み干したのやら、ミルクティーをクシャリと潰しゴミ箱に放る。それはまるで予定調和のように、カランと乾いたおとをたてて吸い込まれていった。
葉山「俺は全てを君に教えることはできない、でも、今の君なら……散々回り道をして痛みを分かち合う本物を見つけた君ならもう回り道をして悪者になることもないだろう?」
八幡「気持ち悪いな、本当にお前葉山かよ保健室連れてってやろうか?」
本当に誰だよこいつ……
そこにいたのはあるいは葉山がありたいと願った本当の葉山隼人なのかもしれない。
ていうか本物流行りすぎじゃね?俺自[ピーーー]るよ?間違いなく流行らせたのは陽乃さんだな、あの人の魔性は本物……
葉山はふっと笑うと、答える。
葉山「俺は君が嫌いだからね、だから、考えて、迷って、傷付いて、そして、一緒にいてあげてほしい」
今の雪乃ちゃんなら、あるいは、君と結衣なら、……と。
そうしてしばらくして俺は一人で昼休み終わりのチャイムを聞いた。
雪ノ下雪乃は嘘をつかない。
ただ全てを話さない。
弱く矮小な雪ノ下雪乃。
そんな雪ノ下雪乃を受け入れる準備は、もう充分だった。
マッ缶はもうとっくに冷めていて、だけど俺は……
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