3:名無しNIPPER
2015/06/28(日) 04:01:07.18 ID:srMplXnbO
結衣「ーーーたぶんこれが最後の相談。あたしたちの最後の依頼はあたしたちのことだよ」
3人で訪れた葛西臨海公園の端で俺たちは由比ヶ浜から、見ないようにしてきた違和感を言葉にされてつきつけられていた。
由比ヶ浜は雪ノ下を見つめているが、そこにいつもの笑顔はなかった。
突然のことに考えがまとまらないまま2人を見やる。
由比ヶ浜「ね、ゆきのん。例の勝負の件てまだ続いてるよね?」
彼女は雪ノ下から視線をはずさない。
逃がさないぞとでも言うかのように。
雪乃「ええ、勝った人の言うことを何でも聞く……」
それはこの奉仕部に俺が入部したときに平塚先生によって設けられた奉仕部の唯一の決まりごと……
結衣「ゆきのんのいま抱えてる問題、あたし、答えわかってるの」
彼女はゆっくり微笑み、優しく雪ノ下に問いかける。
雪ノ下はといえば、私には……分からないわ、と消え入りそうな声で呟いている。
雪ノ下の抱えている問題。
母親、姉、そしてこの3人のこと……
この関係がどのようになってしまうのか俺にも分からない、分からないことばかりだ。
だけどそれは、少なくとも停滞しているわけではない、皆が、3人が、その答えを探している、ならばそれはそれでいいのではないか、そう思っていた。
それを俺たちの眼前に引きずり出した由比ヶ浜のいう答えとは何なのだろうか。
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