過去ログ - 陽乃「私の味方」
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67: ◆Pu7HnS2deE[saga]
2015/06/30(火) 07:04:06.37 ID:3mXozGDgO
小学校で人気があった彼に守られているうちは、そこまで辛辣な物ではなかったが、彼の庇護がなくなると彼を慕う女の子たちまで私のことをけなすようになった。

伝聞は、交わされるごとにあることないこと詰め込まれていき、もう手に負えない物になっていた。

しばらくして、お姉ちゃんが私と話すようになってくれた。
以下略



68: ◆Pu7HnS2deE[saga]
2015/06/30(火) 07:15:56.70 ID:3mXozGDgO
5年生になった。

段々と噂も廃れ、時折私と話してくれる女の子も多くなった。

その代わり葉山くんとの距離はどんどん遠くなってしまった。もはや彼も、私と話すことはなかった。時折見るその顔は、懺悔と後悔によって染まっていた。
以下略



69: ◆Pu7HnS2deE[saga]
2015/06/30(火) 07:20:57.41 ID:3mXozGDgO
誤字多くてすみません。

>>65
×お母さんとてもとても怒られた
○お母さんにとてもとても怒られた
以下略



70: ◆Pu7HnS2deE[saga]
2015/06/30(火) 07:36:20.71 ID:3mXozGDgO
奉仕部に静寂が訪れる。
それは無慈悲で、それでいてどのような言葉をも飲み込むような威圧感があった。

雪ノ下は切々と過去のことを語り。
その頬には幾重もの雫が残した跡が鮮明に残っていた。
以下略



71: ◆Pu7HnS2deE[saga]
2015/06/30(火) 08:03:33.96 ID:3mXozGDgO
八幡「お前の悲しみが、喪失感がどれほどのものだったのかは分からない。だけど……」

ゆっくりと、正確に

八幡「それと俺たちを重ねるのは間違っている」
以下略



72: ◆Pu7HnS2deE[saga]
2015/06/30(火) 08:04:20.98 ID:3mXozGDgO
結衣「だって、ゆきのんはもう一人じゃないもん……私が、ヒッキーがいるじゃん」

由比ヶ浜がそっと彼女を抱き寄せる。
涙で濡れて肩を震わせる小さな女の子は驚き、しかし、その抱擁を拒めない。

以下略



73: ◆Pu7HnS2deE[saga]
2015/06/30(火) 08:05:13.77 ID:3mXozGDgO
幼い頃から一人でいることを好み孤独を通すことと、後天的に事情をともなって孤独を通すこと、これは結果さえ見てしまえば同義かもしれない、しかし、後者は皆と笑いあい助け合うことを知っている分、尋常でないほどの孤独感と劣等感に苛まれるだろうことは想像に容易い。

俺と、雪ノ下の孤独は、そういう意味において、本質的に、決定的に、違う。

だからこそ今の俺は、否、『俺たち』は彼女を理解し、支え合える。ここにいる3人は始まりこそ違えど、今は孤独などではないのだから。
以下略



74: ◆Pu7HnS2deE[saga]
2015/06/30(火) 08:27:23.74 ID:3mXozGDgO



幕間

以下略



75: ◆Pu7HnS2deE[saga]
2015/06/30(火) 08:39:15.34 ID:3mXozGDgO
仕方がないと諦め、今日もまた部室へ向かう。
新入部員なんて本当に来るのかしら……



以下略



76: ◆Pu7HnS2deE[saga]
2015/06/30(火) 08:41:15.65 ID:3mXozGDgO
鍵を返して帰路につく。
雪ノ下は由比ヶ浜の家にお世話になるらしい。
由比ヶ浜も嬉しそうに百合百合ワールドを展開している。

結衣「ヒッキーも来ればいいのに、なんなら、泊まっても……」
以下略



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