過去ログ - 奉仕部の三人は居場所について考える
↓ 1- 覧 板 20
301:名無しNIPPER[sage sage]
2015/07/30(木) 21:22:40.40 ID:RYx/9kaJo
「先輩、可愛いとこありますねー。そんなの気にしなくていいのに」
普通は気にするだろ。同姓でも躊躇うのに、ましてや異性の後輩とか気にしないほうがおかしい。
お前はあれか?リコーダー俺にペロペロされても気にならんのか?うわ俺の発想きめぇ。
302:名無しNIPPER[sage sage]
2015/07/30(木) 21:26:09.72 ID:RYx/9kaJo
「比企谷君が、その……困っているでしょう?そろそろ……」
雪ノ下はおずおずといった感じで一色にやんわりと釘を刺す。俺への助け船だろうか。正直なんでもいい、俺にとっては渡りに船だ。
俺はああいったものをどうやって上手くかわせばいいかよくわからない。知らないのだ。
303:名無しNIPPER[sage sage]
2015/07/30(木) 21:27:17.56 ID:RYx/9kaJo
「あなたたちにも先に少し聞いておきたいのだけれど」
「なになに?」
「イベントについて。どんなものが考えられるかしら?」
304:名無しNIPPER[sage sage]
2015/07/30(木) 21:28:15.94 ID:RYx/9kaJo
一色の言葉を口火に、各位が発言を始めて会話が活性化する。やっぱりこういうのは最初の発言が大事だな。
「あー、先輩絶対ダイコンっぽい。超噛みそう」
「わかるなーそれ。ヒッキー超テンパりそう」
305:名無しNIPPER[sage sage]
2015/07/30(木) 21:29:16.27 ID:RYx/9kaJo
「由比ヶ浜がなんとかしてくれるだろ」
「えぇっ!?い、いくらぐらいかかるのかな……」
由比ヶ浜はうーんと唸りながら首を捻る。
306:名無しNIPPER[sage sage]
2015/07/30(木) 21:30:24.89 ID:RYx/9kaJo
「クリスマスとはあんまり関係がないですねー。あとすぐに終わっちゃいそうな気がします」
「それならクイズ大会!」
「……ご長寿早押しクイズでもやる気か?」
307:名無しNIPPER[sage sage]
2015/07/30(木) 21:31:32.88 ID:RYx/9kaJo
雪ノ下は弱い溜め息をつきながら呟いた。彼女が既に考えていたような案しか出てこなかったようだ。
「まぁ海浜高校の連中がなんか考えんじゃねぇの。これって向こうから言い出したことなんだろ?」
「そうね。向こうの考えや方針を聞いてからでないと、こちらだけで考えてもしょうがないわね」
308:名無しNIPPER[sage sage]
2015/07/30(木) 21:32:46.36 ID:RYx/9kaJo
「合同、なぁ……。引き受ける引き受けないの選択すらなかったからなぁ」
「面倒なのはわかるけれど……やることだけは決まっているのだから仕方ないわ。向こうと話をしてうまい落としどころを探りましょう」
雪ノ下はここで沈んでいても仕方ない、やるべきことをやるだけだと言わんばかりに姿勢を正して俺たちに告げる。仕事であれば仕方がない。俺もやれるだけのことはやろう。
309:名無しNIPPER[sage sage]
2015/07/30(木) 21:37:42.16 ID:RYx/9kaJo
「ん?どうかしたか?」
「……いえ。そういう気遣いはできるのに、なんであなたは普段ああなのかしらと……」
「普段ああで悪かったな」
310:名無しNIPPER[sage sage]
2015/07/30(木) 21:39:12.92 ID:RYx/9kaJo
コミュニティセンターに入ると静謐というか閑寂というか、公共施設特有の落ち着いた空気が漂っていた。とりあえず、あまり騒がしくできるような雰囲気ではない。
きょろきょろと辺りを見回しながら階段を上る雪ノ下についていく。
311:名無しNIPPER[sage sage]
2015/07/30(木) 21:40:36.10 ID:RYx/9kaJo
でもさすが雪ノ下と言っておこう。俺は全然気にしてなかったし。
講習室と書かれたプレートのある部屋の前で立ち止まると、ざわ……ざわ……とした声が中から少しだけ漏れ聞こえてくる。
「失礼します」
958Res/569.11 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。