過去ログ - 奉仕部の三人は居場所について考える
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737:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/25(金) 00:14:46.23 ID:vhSqVbECo
雪ノ下は俯きがちになりながら訥々と語る。
「理由とか理屈とか建前とか、そんなものどうだっていい。ただ、私は純粋に……この居場所を失くしたくない。絶対に」
姿勢を正した拍子に由比ヶ浜が肩に掛けたブランケットが床に落ちた。雪ノ下はそれを拾うことなく抱えた思いを吐露し続ける。
「例えそれが欺瞞だとしても、これからうわべだけの馴れ合いが続くとしても、それでも構わない。向き合った結果壊れてしまって、所詮この関係はそれまでのものだったなんて私はもう思えない。だから、お願いよ。比企谷君……」
おそらく本心であろう独白が、俺への初めての懇願が終わると、部屋から音という音が消え去った。
瞳を潤ませながら独白を終えた雪ノ下は、自分の肩を抱いて小さく震えている。
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