過去ログ - 奉仕部の三人は居場所について考える
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74:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/02(木) 23:11:58.25 ID:JoAhaLH1o
全員が生徒会室に入り席につくと、待っていた城廻先輩が楽しそうに口を開いた。
「ようこそー、生徒会へー。じゃあちょっと、自己紹介を兼ねて軽く挨拶しとこうか。雪ノ下さんから」
75:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/02(木) 23:12:50.23 ID:JoAhaLH1o
雪ノ下先輩は無事?わたしを圧倒的大差で(票数は知らないけど雰囲気的に)下して、生徒会長に就任が決まった。
この挨拶と、演説の姿を見ればわたしが負けるのも当然で、致し方ないと思える。これならわたしのブランドも損なわれることはないだろう。
雪ノ下先輩の応援は葉山先輩ではなかった。葉山先輩は副会長に立候補してたから当たり前なんだけど。
76:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/02(木) 23:13:44.15 ID:JoAhaLH1o
国際教養科って女子がほとんどだとは聞いてましたけど、みんなあんな感じの世界なんですかね……。
わたし、普通科でよかったー。あんな世界、わたしじゃ絶対村八分にされますよ……。普通科でも嫌がらせ受けるぐらいなのに。
あ、わたしの演説と応援は適当な人に頼んで適当に終わらせました、まる。
77:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/02(木) 23:14:31.71 ID:JoAhaLH1o
「いろいろと、あなたのお陰でもあるわ。ありがとう」
「いや、意味わかんないんですけど……」
「ふふっ、ごめんなさい。そうよね。でもいいのよ、わかる人にだけわかってもらえたら」
78:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/02(木) 23:15:17.52 ID:JoAhaLH1o
考え事をしていると雪ノ下新生徒会長の挨拶が終わるところだった。ただの顔合わせの挨拶なので、時間にすると一分も立っていない程度だろう。
城廻先輩が控えめな拍手をして、残りの人もそれに続いてまばらな拍手の音が部屋に響く。
「どうしよヒッキー……あんな挨拶できないよ……」
79:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/02(木) 23:16:34.01 ID:JoAhaLH1o
「じゃあ次、葉山くん」
「副会長になった葉山隼人です。まぁ挨拶と言っても、みんな知ってる奴なんで手短に……。知っての通り俺はサッカー部もあるから、出られなくて負担をかけることもあると思うけど、みんなよろしく」
わたしと城廻先輩、結衣先輩が小さく拍手をした。雪ノ下先輩は目を伏せたまま動かず、先輩は訝しげな視線を送っている。
80:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/02(木) 23:17:15.76 ID:JoAhaLH1o
葉山先輩は先輩の視線を受けて、力のない笑顔を返す。
え、何見つめ合っちゃってるんですか?もしかして二人は爛れた関係……なわけないですね。
でも、やっぱり不思議な関係だ。二人とも仲が悪いとか言いながらも、目だけで会話をしているように見える。
81:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/02(木) 23:18:49.77 ID:JoAhaLH1o
結衣先輩は先輩に目をやり恥ずかしそうに笑顔を浮かべると、先輩も満足そうに一度だけ頷いた。そしてその光景を雪ノ下先輩が静かに見つめる。んー…………?
「うんうん。由比ヶ浜さんもよろしくね。じゃあ書記さん」
わたしの番だ。まぁみんな言ってる通り、知り合いばっかりだし適当でもいいですかねー。
82:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/02(木) 23:19:36.71 ID:JoAhaLH1o
この学校の選挙規定抜け道多すぎじゃないですかね……。
でもまぁ、もともと誰もやろうとしなかったポジションに収まっただけだし、深く気にする人がいないのも確かだった。信任投票についても問題はなく、城廻先輩も歓迎してくれた。
問題はそこの平社員の人が不満そうなことぐらい、ですかね。
83:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/02(木) 23:20:20.12 ID:JoAhaLH1o
「まぁまぁ一色さん。じゃあ最後比企谷君も。一応」
挨拶の最後は平社員先輩だった。
「一応ってなんですか……。つーかみんな知り合いなんで、もういいんじゃないすかね」
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