過去ログ - 奉仕部の三人は居場所について考える
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77:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/02(木) 23:14:31.71 ID:JoAhaLH1o
「いろいろと、あなたのお陰でもあるわ。ありがとう」

「いや、意味わかんないんですけど……」

「ふふっ、ごめんなさい。そうよね。でもいいのよ、わかる人にだけわかってもらえたら」
以下略



78:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/02(木) 23:15:17.52 ID:JoAhaLH1o
考え事をしていると雪ノ下新生徒会長の挨拶が終わるところだった。ただの顔合わせの挨拶なので、時間にすると一分も立っていない程度だろう。

城廻先輩が控えめな拍手をして、残りの人もそれに続いてまばらな拍手の音が部屋に響く。

「どうしよヒッキー……あんな挨拶できないよ……」
以下略



79:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/02(木) 23:16:34.01 ID:JoAhaLH1o
「じゃあ次、葉山くん」

「副会長になった葉山隼人です。まぁ挨拶と言っても、みんな知ってる奴なんで手短に……。知っての通り俺はサッカー部もあるから、出られなくて負担をかけることもあると思うけど、みんなよろしく」

わたしと城廻先輩、結衣先輩が小さく拍手をした。雪ノ下先輩は目を伏せたまま動かず、先輩は訝しげな視線を送っている。
以下略



80:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/02(木) 23:17:15.76 ID:JoAhaLH1o
葉山先輩は先輩の視線を受けて、力のない笑顔を返す。

え、何見つめ合っちゃってるんですか?もしかして二人は爛れた関係……なわけないですね。

でも、やっぱり不思議な関係だ。二人とも仲が悪いとか言いながらも、目だけで会話をしているように見える。
以下略



81:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/02(木) 23:18:49.77 ID:JoAhaLH1o
結衣先輩は先輩に目をやり恥ずかしそうに笑顔を浮かべると、先輩も満足そうに一度だけ頷いた。そしてその光景を雪ノ下先輩が静かに見つめる。んー…………?

「うんうん。由比ヶ浜さんもよろしくね。じゃあ書記さん」

わたしの番だ。まぁみんな言ってる通り、知り合いばっかりだし適当でもいいですかねー。
以下略



82:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/02(木) 23:19:36.71 ID:JoAhaLH1o
この学校の選挙規定抜け道多すぎじゃないですかね……。

でもまぁ、もともと誰もやろうとしなかったポジションに収まっただけだし、深く気にする人がいないのも確かだった。信任投票についても問題はなく、城廻先輩も歓迎してくれた。

問題はそこの平社員の人が不満そうなことぐらい、ですかね。
以下略



83:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/02(木) 23:20:20.12 ID:JoAhaLH1o
「まぁまぁ一色さん。じゃあ最後比企谷君も。一応」

挨拶の最後は平社員先輩だった。

「一応ってなんですか……。つーかみんな知り合いなんで、もういいんじゃないすかね」
以下略



84:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/02(木) 23:21:02.48 ID:JoAhaLH1o
「人の名前を勝手に融合させるな、意味わかんねぇよ……。それだと俺が一番過酷な気がしてならないんだが。人権はどこ行った」

「あら、あったわよ。昨日までは」

「まさかの過去形ですか……。ていうかただの雑用ってことだろそれ。そんなんに過度の期待されても困る」
以下略



85:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/02(木) 23:21:47.53 ID:JoAhaLH1o
結衣先輩と葉山先輩は二人のやり取りを気にせず話す。わたしも乗っておこう。

「先輩、よろしくお願いしますねー。なんなら書記の仕事やってもいいですよ」

「いやそれは駄目だろ」
以下略



86:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/02(木) 23:22:34.15 ID:JoAhaLH1o
城廻先輩は雪ノ下先輩に目だけで締めの挨拶を振り、雪ノ下先輩はそれに頷きをもって返した。

「そうですね。じゃあ今日はここで解散です、お疲れさまでした。あ、由比ヶ浜さんと比企谷君は残っておいて、話があるから」

「うん」
以下略



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