過去ログ - 【艦これ】那智「皆に慕われる提督」
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18: ◆aKZmxL4TCc[saga]
2015/07/02(木) 22:06:39.58 ID:GscigNCn0
夕食を食べ終えた後で、那智は自室で報告書を書き始める。ちなみに同室で姉妹艦の姉である妙高は、夜間遠征に向けて準備をしている所である。
だから今、部屋には那智1人しかいなかった。
そして報告書を書き終えると、那智は報告書を持って執務室へと向かう。時間は既に21時過ぎだった。あまり提督を待たせるのも失礼だと結論付けて、
那智は執務室へと足を速める。その道すがらで、同じ重巡洋艦の古鷹と会った。何やら、顔がにやけている。
那智「古鷹か。こんな遅くにどうかしたのか?」
そう言いながら古鷹に近づくと、何か奇妙な匂いが古鷹から発せられていた。その匂いに、那智は若干顔をしかめる。一方古鷹は、顔を赤らめつつ、
身を少しよじらせながら答える。
古鷹「ええと…提督と…その…」
古鷹のその態度で、那智は古鷹が何をしたのかを察した。つまり、古鷹は先ほどまで提督と色事に及んでいたのだろう。この鎮守府では、よくある事だ。
那智「…はぁ…。分かった、もういい。聞いた私が愚かだった。それより、そろそろ消灯時間だから寮に戻っておけ」
那智はそう言いながら古鷹の傍を通り過ぎて執務室へと向かう。古鷹は、『は、はい…』と恥ずかしげに小さく返事をしながら寮へと戻って行った。
執務室に着くと、那智は再びノックを3回してから部屋へと入る。そこには、いつも通りの提督がやはり執務机に座っていた。
提督「やあ、那智」
那智「昼の戦闘の報告書が書けたから、提出に来たぞ」
そう言って、那智は提督に報告書を手渡す。
提督は報告書を受け取ると、ペラペラとめくり、内容を一通り読んだ後、頷いて那智に顔を向ける。
提督「うん、いつもの事ながら良く書けてるね。ご苦労様」
那智「では、私は失礼する」
提督が満足そうな表情を浮かべたので寮へ戻ろうとしたが、
提督「ちょっと、待ってくれるかな」
提督が呼び留める。その理由が分からないほど、那智は愚かではない。
那智「何だ」
提督の方を振り返ると、提督は真剣な表情をしていた。そして、机の引き出しから何かを取り出して椅子から立ち上がり、那智の前に立つ。
提督「那智」
那智「…………」
提督は真っ直ぐに那智の目を捉えて、さっき引き出しから取り出したもの―小さな箱を開けて、その中身を那智に見せる。
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