過去ログ - 紬「カチューシャ、前髪を上げて。」
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15:けいおんSS[sage saga]
2015/07/01(水) 22:17:01.60 ID:CuC+Dd1t0
日が沈んでしまう前に間に合って、わたしは胸を撫で下ろした。
16:けいおんSS[sage saga]
2015/07/01(水) 22:18:06.80 ID:CuC+Dd1t0
たどり着いた坂の頂上から見た夕焼け。
何層も折り重なって複雑にグラデーションがかかった色合いの空。
この瞬間を写メで撮ろうかと思ったけれど、やっぱりやめた。
17:けいおんSS[sage saga]
2015/07/01(水) 22:18:55.52 ID:CuC+Dd1t0
…そう。
18:けいおんSS[sage saga]
2015/07/01(水) 22:19:43.65 ID:CuC+Dd1t0
19:けいおんSS[sage saga]
2015/07/01(水) 22:20:23.60 ID:CuC+Dd1t0
「わたしね、ふたり乗りしたのはじめてなの」
「そっか」
20:けいおんSS[sage saga]
2015/07/01(水) 22:21:09.32 ID:CuC+Dd1t0
夕日が山の端に消えてしまう前に帰ろう。
下り坂もわたしが自転車の前だった。
21:けいおんSS[sage saga]
2015/07/01(水) 22:21:52.49 ID:CuC+Dd1t0
22:けいおんSS[sage saga]
2015/07/01(水) 22:22:33.00 ID:CuC+Dd1t0
踏切の警報機がかしましく鳴り始めた。
幸い反対方向の電車みたい。あわてなくても大丈夫。
23:けいおんSS[sage saga]
2015/07/01(水) 22:23:35.38 ID:CuC+Dd1t0
24:けいおんSS[sage saga]
2015/07/01(水) 22:24:29.22 ID:CuC+Dd1t0
古びて汚れた月見うどん。
器の端が欠けていて、麺はちょっと黒ずんでいる。
ごめん、なかったことにして!また今度ちゃんとプレゼント渡すから!
25:けいおんSS[sage saga]
2015/07/01(水) 22:25:21.16 ID:CuC+Dd1t0
同時に警報機が鳴り始めた。
澪ちゃんはわたしに背を向けて大きな声で何か話している。
カンカンカンカン…と鳴り響く音に消されて、何を言っているかわたしにはわからない。
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