過去ログ - 紬「カチューシャ、前髪を上げて。」
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42:けいおんSS[sage saga]
2015/07/01(水) 22:41:15.22 ID:CuC+Dd1t0
  ◆  ◆  ◆ 

降り続ける雨がより一層勢いを増して、まるで世界を洗い流すようなスコールになった。

豪雨に押しつぶされてしまないよう、必死に傘の柄の部分を両手でギュっと掴んで、重さに耐える。

ああ、もうダメかも…そう思って目を瞑った瞬間、全ての音が止んで、両手が軽くなった。
恐る恐る瞼を開く。





すると周囲は全て水に囲まれた世界に変わっていた。

側面から天井にかけて、ドーム状になった水のかたまりがわたし達を見下ろしている。
しばらくして水槽だと気がついた。
下を向くとガラス張りになった地面から透けて、大小様々な種類の魚たちがいくつも泳いでいくのが見えた。
頭上の水槽のそのさらに上からはわずかな光が降り注ぎ、照らされた水面はゆらゆらと揺れていた。

悠然と泳いでいく名前の知らない大きな魚。身体のサイズの割りに目がやたらと小さくてちょっとおかしい。
その横側を、わずかに発色してぴかぴか光るクラゲがぷかぷかと浮かんで上を目指し上っていく。



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