過去ログ - 紬「カチューシャ、前髪を上げて。」
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7:けいおんSS[sage saga]
2015/07/01(水) 22:10:44.53 ID:CuC+Dd1t0

「偶然だな。ムギも買い物?」

「うん。ちょっとね。澪ちゃんも?」

以下略



8:けいおんSS[sage saga]
2015/07/01(水) 22:11:14.79 ID:CuC+Dd1t0

そういえばこの間、部室でふたりがそのロックバンドについて話していたような気がする。
流行りの音楽も、外国のロックバンドも、わたしは全然詳しくない。
話題のアイドルも、有名なお笑い芸人も、わたしはちっとも知らない。

以下略



9:けいおんSS[sage saga]
2015/07/01(水) 22:11:42.58 ID:CuC+Dd1t0

「…で、すっごくいいんだよ。ムギもよかったら聴いてみて欲しいんだ」

アーケードを抜けると鋭い日射しが目に入って、一瞬顔をしかめる。
日傘を広げる。影になって隠れてしまっても、熱量を帯びた彼女の目の輝きは隠せていなかった。
以下略



10:けいおんSS[sage saga]
2015/07/01(水) 22:12:49.50 ID:CuC+Dd1t0

「ムギ、帰りは電車?」

「うん、そうだけど」

以下略



11:けいおんSS[sage saga]
2015/07/01(水) 22:13:39.29 ID:CuC+Dd1t0

「かわいいね」

「…?なにが?」

以下略



12:けいおんSS[sage saga]
2015/07/01(水) 22:14:42.45 ID:CuC+Dd1t0

真夏の街の中は、どこにいっても蝉の声が響いている。
近年大阪ではクマゼミが増えて、アブラゼミが減ったらしいと、家庭教師から聞いた話を思い出した。
この街でもそうなのかな。そう言われると、あまり見かけない気もする。

以下略



13:けいおんSS[sage saga]
2015/07/01(水) 22:15:35.51 ID:CuC+Dd1t0


「ムギ、まだ時間ある?」

「え、あ、うん。大丈夫だけど…」
以下略



14:けいおんSS[sage saga]
2015/07/01(水) 22:16:18.81 ID:CuC+Dd1t0


しばらく澪ちゃんの背中で揺られ続けて、坂の手前で攻守交代(正しい表現なのかしら?)。

この坂を登るのは無理だよ。
以下略



15:けいおんSS[sage saga]
2015/07/01(水) 22:17:01.60 ID:CuC+Dd1t0



日が沈んでしまう前に間に合って、わたしは胸を撫で下ろした。

以下略



16:けいおんSS[sage saga]
2015/07/01(水) 22:18:06.80 ID:CuC+Dd1t0

たどり着いた坂の頂上から見た夕焼け。
何層も折り重なって複雑にグラデーションがかかった色合いの空。
この瞬間を写メで撮ろうかと思ったけれど、やっぱりやめた。

以下略



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