過去ログ - 【安達としまむら SS】誰かさんと思い出になる日
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8: ◆HFIoP6CH8U[saga]
2015/07/03(金) 19:00:36.44 ID:8OVilpDLO

そんな私の独りよがりな気苦労も虚しく、

『降参、答えを教えてたもれ』

以下略



9: ◆HFIoP6CH8U[saga]
2015/07/03(金) 19:01:12.34 ID:8OVilpDLO

今の私は、昔に比べて随分とワガママになってしまったような気がする。

人の欲には際限がないとはよく言ったもので、
日に日にしまむらに求めるものが多くなっていく。
以下略



10: ◆HFIoP6CH8U[saga]
2015/07/03(金) 19:02:27.19 ID:8OVilpDLO



『問題です。明日は何の日でしょうか?』
という、珍しく届いた安達からのメールを眺めながら、わたしは首をかしげた。
以下略



11: ◆HFIoP6CH8U[saga]
2015/07/03(金) 19:04:20.28 ID:8OVilpDLO

閑話休題。と心の中でつぶやいて安達のメールへと意識を戻す。

文章を眺めて、どういう意味なのだろうかと繰り返しそれを頭の中で反芻する。

以下略



12: ◆HFIoP6CH8U[saga]
2015/07/03(金) 19:04:53.90 ID:8OVilpDLO

明日が何の日かなんて分からない。

少なくとも安達からそう訊かれたときに、答えるべき材料をわたしは持っていなかった。

以下略



13: ◆HFIoP6CH8U[saga]
2015/07/03(金) 19:05:41.48 ID:8OVilpDLO

なんとなく戦々恐々としてしまったが、そのあと返ってきたメールの内容は、
『答えはCMのあとで』
というものだった。

以下略



14: ◆HFIoP6CH8U[saga]
2015/07/03(金) 19:07:36.83 ID:8OVilpDLO

寝苦しい夜が明けた。


昨日にとっての明日、さしあたっての今日が何なのかは分からないまま、わたしは学校に着いてしまった。
以下略



15: ◆HFIoP6CH8U[saga]
2015/07/03(金) 19:09:04.47 ID:8OVilpDLO

口元はモゴモゴしたまま目線は伏せがちだけど、こちらの方をチラチラと盗み見ている。


こういうときの安達は、まるで小さい子供のようだと感じる。
以下略



16: ◆HFIoP6CH8U[saga]
2015/07/03(金) 19:09:41.77 ID:8OVilpDLO

答えはさっぱり浮かばなくても、一日は否応なく過ぎていく。

このまま今日が終わってしまったほうが、きっと双方楽になれるだろうと少しだけ思った。

以下略



17: ◆HFIoP6CH8U[saga]
2015/07/03(金) 19:10:51.37 ID:8OVilpDLO

自業自得とはいえ、叱られていい気分になるわけはない。


ため息をつきながら机の上に突っ伏す。
以下略



18: ◆HFIoP6CH8U[saga]
2015/07/03(金) 19:11:33.22 ID:8OVilpDLO

「…………………」

と、そこまで考えておいて、一年という単語に妙な引っ掛かりを覚えた。

以下略



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