過去ログ - 電ですが、鎮守府の空気が最悪なのです
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820: ◆hJ5a7d.jWc[saga]
2015/09/13(日) 22:23:11.51 ID:Lv9/9Z470
電「赤城さんは食べるところを人に見られるようなヘマはそうそう犯しません。ですが、その影を見た子くらいはいるでしょう」

電「その人影や断片的な情報が伝言ゲームを経て、アカギドーラという恐怖の象徴として呼ばれることになったんだと思います」

電「意味もわからず食べられるという恐怖に駆られた駆逐艦たちは、それに理由付けをするために宗教化した。これがアカギドーラ教団の正体です」
以下略



821: ◆hJ5a7d.jWc[saga]
2015/09/13(日) 22:23:38.41 ID:Lv9/9Z470
電「子日さん、いいですか? 今から外に出て、駆逐艦の子たちに言ってほしいことがあります」

子日「う、うん。何を言えばいいの?」

電「天啓が下った、これからは電に従うべし、と。そう伝えて下さい」
以下略



822: ◆hJ5a7d.jWc[saga]
2015/09/13(日) 22:24:08.74 ID:Lv9/9Z470
子日さんはしきりにこちらを振り返りながら、恐る恐る部屋を出て行きました。

早くも外からざわめきが聞こえます。そのざわめきに負けないよう、子日さんが声を張り上げてるのを霞ちゃんと一緒に聞きました。

霞「電、本当に大丈夫なんでしょうね? 失敗したら取り返しがつかなくなるわよ?」
以下略



823: ◆hJ5a7d.jWc[saga]
2015/09/13(日) 22:24:53.79 ID:Lv9/9Z470
霞「で、何する気なの? そろそろ私にも教えなさいよ」

電「……本当にお話をするだけです」

霞「話って……あいつらがそれを聞いて改心するっていうの?」
以下略



824: ◆hJ5a7d.jWc[saga]
2015/09/13(日) 22:25:31.74 ID:Lv9/9Z470
駆逐艦たちの戸惑いが一層大きくなる気配を感じます。互いに目を合わせ、かすかなざわめきが広がりつつあります。

電「あなた方は長い間、アカギドーラの支配を受け続けてきました。恐怖に服従し、虐げられ、望まぬ行為を繰り返してきました」

電「もはやその必要はありません。私はこれよりアカギドーラの先触れではなく、アカギドーラを討つ者となります」
以下略



825: ◆hJ5a7d.jWc[saga]
2015/09/13(日) 22:26:31.77 ID:Lv9/9Z470
電「何ですか、不知火さん?」

不知火「アカギドーラ様を討とうなど、正気の沙汰ではありませぬ! 電様もその恐ろしさをわかっておられるはずではないのですか!」

不知火「我々にできることはアカギドーラ様に祈りを捧げ、許しを乞うことだけです! それだけが我々の命を……」
以下略



826: ◆hJ5a7d.jWc[saga]
2015/09/13(日) 22:27:20.86 ID:Lv9/9Z470
電「あなた方は大日本帝国海軍の魂を宿す誇り高き艦娘のはず! にも拘らず、あなた方は立ち向かうべき恐怖に踊らされている!」

電「しまいには子日さんというたった1人の少女に縋りついて助けを求めるなんて! それを恥ずかしいとは思わないのですか!」

電「いつまで逃げ回っているつもりです!思い出してください、自分のあり方を! あなた方は1人1人が誇り高い戦士のはず!」
以下略



827: ◆hJ5a7d.jWc[saga]
2015/09/13(日) 22:28:12.11 ID:Lv9/9Z470
電「私たち自らの手で奪われたものを取り返しましょう! 名誉を! 誇りを! そして自由を!」

電「この悪夢を終わりにしましょう! そして、私とともに新しい夢を見ましょう! 私の夢は誰にも縛られることなく、平和な海を自由に駆けることです!」

電「その夢には皆さんの力が必要なのです! どうか力を貸してください! 私とともに行きましょう、平和な海へ!」
以下略



828: ◆hJ5a7d.jWc[saga]
2015/09/13(日) 22:28:44.32 ID:Lv9/9Z470
割れんばかりの歓声が沸き起こっていました。今や膝を着く駆逐艦は誰もいません。皆が立ち上がり、拳を突き上げています。

霞「うっそでしょ……アカギドーラ教団のやつらが、こんな……」

部屋から出てきた霞ちゃんは驚愕に目を見開いています。こんな光景は予想だにしていなかったに違いありません。
以下略



829: ◆hJ5a7d.jWc[saga]
2015/09/13(日) 22:29:27.84 ID:Lv9/9Z470
日が沈む頃になり、軽巡、軽空母たちの賭場は喧騒もすっかり鳴りを潜めました。今は木曾さんだけが散らかったサイコロやトランプを片付けています。

そこに荒れ果てた賭場には似つかわしくない、華やかなポニーテールをした美しい女性が歩み寄りました。

大和「木曾さん、こんにちは。今日はもうやってないんですか?」
以下略



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