過去ログ - 奈緒「…この姿、凛にも見せてやりたいな」可蓮「あっ、りーんー!」
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14:名無しNIPPER[sage]
2015/07/07(火) 19:14:28.25 ID:cq31HMZB0
「…違ってだな。こうして奈緒も加蓮もやっているし、お前も同じようにやりたくないかと思ったんだが。…その反応を見る限り、興味はない感じが」

「……どうしてもなら、やらないことはないけど。まあ、シンデレラのドレス着ちゃったしね……」

「そうか?別に遠慮することはない。あの二人も気にしないだろう」

「でも、なんか私だけ2回ってのは…」

「やれるときにやらないと、いつか後悔するかもだぞ?」

「ウェディングってそういうものなの?」

「じゃないか?」

そう軽く言って、鞄の中から取り出したのは二人もつけていた衣装のヴェール。ぼうっとしていると当たり前のように被せられて、反応する前に視界が狭まる。混乱と、ドキリと高鳴る胸と、前が見えないことの微かな不安…花嫁さんって、こんな気持ちなのかな。ああ、違う、そうじゃなくて、……混乱気味だ。
というか、別にドレスも着てないのに、これ、変じゃないかな。妙にそわそわする。あの、シンデレラガールの服とはまた違う。

「プロ、デューサー?……その…私、今、私服だけど」

「ん、よく似合ってるじゃないか。ブーケもいいな」

「いや、頭だけだから。似合ってるもなにも……てか、どうしたの、これ……」

「貰った。古い型だからもう新しいのと買い換えるっていうんで、何かに使えないかと引き取ってきた」

「……抜け目ないね」

「まーな。うーん、やっぱり、お前にも着てもらいたいな。シーズンは過ぎたし、暫くは無理だろうけれど、いつか仕事取ってきてやるよ。待っててくれ」

「だから別に…」

早口に言いかけて、止めた。確かに負い目を感じているのかもしれないけれど、でも、別にそんなつもりはなくて、でも、折角プロデューサーが張り切っているなら、私の初めてのファンが嬉しそうにしているなら、ならばそれに応えるのが――アイドルって、ものじゃないかな。うん。
ファンにもだけど、まあ、今は細かいことは気にしないで。別に、憧れがないわけじゃない。それに、奈緒と加蓮と3人で並ぶのは、なかなか楽しそうだなって思ったから。



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