過去ログ - 奈緒「…この姿、凛にも見せてやりたいな」可蓮「あっ、りーんー!」
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3:名無しNIPPER[sage]
2015/07/07(火) 18:44:00.90 ID:cq31HMZB0
「……え?」

大声で友達に名前を呼ばれた気がして、私は辺りを見渡していた視線を、前方、ステージの方へ向ける。
プロデューサーから、仕事が終わり次第、余裕があったらここに来てくれとメールを貰い、指定された――私が撮影したスタジオから、そう遠くない屋内のlive会場までやって来た。
それで、ちょっと興味があったから、プロデューサーの元へ行く前に、観客席の方に顔を出したのだ。一応、目深に帽子を被った姿で、伊達眼鏡をつけて。しかも、向こうからは人混みに紛れて見えないはずの距離で、なのに、……何で、バレた?
以下略



4:名無しNIPPER[sage]
2015/07/07(火) 18:44:56.06 ID:8LDM+u70O
すまんぼーっとしてた。
ミリオンライブか


5:名無しNIPPER[sage]
2015/07/07(火) 18:45:47.04 ID:YMsTXGqtO
加蓮……


6:>>2 そうです[sage]
2015/07/07(火) 18:46:16.18 ID:cq31HMZB0
というか来たばかりで、ステージの方に誰がいるのかすら把握していなかった。声で分かった一人だけじゃなく、もう一人、見知った二人の姿が、目を凝らせば、スポットライトの下に見えて――状況も忘れ、その美しさに、息を飲む。二人に合わせて細部が異なる、その、豪奢な純白のドレスは、見紛う筈がない、――ウェディングドレスだ。

「あ、り、凛!」

気付いたらしく、ブーケを握り締めどぎまぎしたようすの奈緒と、
以下略



7:名無しNIPPER[sage]
2015/07/07(火) 18:46:30.33 ID:bBOzMnRjo
ワザとやってんのかと思った


8:名無しNIPPER[sage]
2015/07/07(火) 18:49:01.80 ID:AIXAA/6oO
そんなに加蓮どうでもいい?


9:名無しNIPPER[sage]
2015/07/07(火) 19:01:51.31 ID:cq31HMZB0
>>6 修正
フフン、と何処か得意気に大きなドレスの裾を持ち上げて、ウインクをかます可蓮。

フフン、と何処か得意気に大きなドレスの裾を持ち上げて、ウインクをかます加蓮。

以下略



10:名無しNIPPER[sage]
2015/07/07(火) 19:04:27.76 ID:cq31HMZB0
綺麗?可愛い?スゴい?兎に角ありきたりな単語ばかりがぼこぼこ頭に浮かんでは消え、言葉に出来ない。どうすればいいのか分からなくて、つい動きが止まった私を我に返したのは、更に加速するざわめき。私だって、今はそれなりな有名人だ――周囲の人の視線がこちらに集まりきる前に、身を隠さなくちゃ。ああもう本当、加蓮、何で気付けちゃうかな!

と、駆け出す直前の私を対照的に見つめていた二人の視線が、ふいと観客に戻っていく。そうして、気をそらさせるためにか、普段よりも声を張り上げる加蓮。

「フツーのお客さんとして凛も来てくれてるみたいだし、これは張り切らないとね、奈緒!」
以下略



11:名無しNIPPER[sage]
2015/07/07(火) 19:06:50.40 ID:cq31HMZB0

にしても、あっという間に仕事モードに入るのは、同業者として尊敬する。カッコいいし、……羨ましい……なんとなく、胸の奥が重い。すると思い出すのは、カメラマンさんの困ったような声ばかりで、首をふる。……最悪だ。
帰ろうかと一度は扉向こうを見たものの、壁越しにもれ聞こえる二人のNation Blueを聞いていると、せめてもう少し位、会話を交わしたいなと思った。プロデューサーは探しても見当たらないから、もしかしたら、二人なら居場所を知っているかもしれないし。

基本的にドリームライブは一度出番が終わったら、メインに据えられるアイドルたちを除いてそのまま帰宅となる。反省会は後日。多くのアイドルが夢のような組み合わせで出るための、スケジュール調整の措置の一つだ。二人のライブ終了まで十数分待って、舞台の格好のまま、お喋りをしつつ歩いてくる二人の前にひょこっと出る。
以下略



12:名無しNIPPER[sage]
2015/07/07(火) 19:08:49.30 ID:cq31HMZB0
「あ、そうだ凛ー!奈緒がね、ウエディングの感想欲しいって。凛なら何て言うかな〜って、さっき言ってたよ」

「…大したこと言えないけどいい?」

「全然♪」
以下略



13:名無しNIPPER[sage]
2015/07/07(火) 19:11:45.00 ID:cq31HMZB0
「では、失礼します…ん?凛じゃないか」

蝶のように甘い香りにつられ、すん、と花に顔を近づけたとき、不意にかけられた声はプロデューサーのものだった。顔をあげれば、扉の一つを開けながら、こちらに近づいてくる。通路やら舞台近くに居ないと思ったら、成る程、待機室にいたんだ。ライブの様子は、建物内のテレビならどこでも見ることができるから、利用していたんだろう。

「うん。朝ぶりだね、プロデューサー」
以下略



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