11:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/10(金) 00:42:23.65 ID:dTPiuG0Wo
「ひと雨来そうね」
ふと、そんな言葉が口をついた。
匂いがしたのだ。
雨の日に特有の、湿気と油分が混じった微妙な匂い。
私の声につられて、巴マミも空を見上げる。
私は空に向けて手をかざす。
ぽつり、ぽつり。雨粒がそこに届くのに、時間はかからなかった。
「ご、ごめんなさい……私のせいで。
ちゃんと言うこと整理してから来ればよかったのに」
多分そう言うだろうな、と思った通りのことを巴マミは口にする。
雨足は少しずつ強まってきている。
確かにこのままここに留まっていては、濡れ鼠二匹の出来あがりだろう。
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