134:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/13(月) 00:13:20.17 ID:mAIq3Puio
思いっきり、掌を開いた。
その勢いで、私は魔獣の顎を鷲掴みにした。
「残念ね」
あと少し彼女たちの声が遅れていれば、私を殺せたのかもしれないのに。
口を閉じられた魔獣はエネルギーのやり場を失くして、何かを焼き焦がしたような音を立てた。
そのまま、残りの力全てを五本の指に込めた。
めきばき、ぼきん、と嫌な音を立てて、魔獣の頭を握りつぶした。
今度こそ、結界が音もなく消えていく。
揺らめく世界の中で、私は一つの手をしっかりと握っていた。
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