139:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/13(月) 00:17:41.07 ID:mAIq3Puio
しばらく、佐倉杏子は返事をしなかった。
ちょっとしてから、わかった、とだけ返ってきた。
「ちょっと待って、暁美さん」代わりに、巴マミが引きとめてきた。
140:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/13(月) 00:18:12.32 ID:mAIq3Puio
「ずるいよな、あいつ」
「そうね、ずるいわね」
141:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/13(月) 00:19:08.54 ID:mAIq3Puio
「あなたとは、結局、喧嘩ばっかりだったわね」
142:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/13(月) 00:19:41.96 ID:mAIq3Puio
「謝りたくても、あなたはすぐに」
143:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/13(月) 00:20:09.46 ID:mAIq3Puio
「美樹さん、私、あなたのことが羨ましいです」
144:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/13(月) 00:20:54.84 ID:mAIq3Puio
「だから、どうか」
145:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/13(月) 00:22:30.10 ID:mAIq3Puio
◆
146:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/13(月) 00:23:10.30 ID:mAIq3Puio
片手に何とか支えて、私は呼び鈴を鳴らす。
しばらくの静寂の後、はーい、と声が返ってきた。
「暁美、です」
147:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/13(月) 00:23:39.51 ID:mAIq3Puio
すぐにドアが破れるような勢いで開かれて。
私と、私の背中に眠る娘とを見た彼女の両親は、喜びの余り破顔して。
私は、目を伏せる。
148:名無しNIPPER
2015/07/13(月) 00:24:57.21 ID:mAIq3Puio
また明日に
149:名無しNIPPER[sage]
2015/07/13(月) 01:26:20.91 ID:yT1JOiBbo
乙
厄介なことになる事を分かっていただろうにあえて名前を告げて届けたのはけじめなのだろうか
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