175:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/13(月) 23:03:26.53 ID:mAIq3Puio
式を終わって、主をなくしたその場を離れて。
どこへ行くでもなく外で黄昏れていた私に、佐倉杏子が言った。
「火葬場ってさ。
この街、一つしかないんだ」
「……どういうこと?」巴マミがそう聞き返す。
「そりゃ、入る訳にはいかないけど。
遠くから見送ってやるくらいなら、バチも当たんないかなって」
断る理由は、特になかった。
それは巴マミも、同じようだった。
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