過去ログ - ほむら「告別」
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66:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/12(日) 00:00:44.60 ID:PVCiXxqLo

 私と佐倉杏子は、歩きながら、ぽつぽつと言葉を交わしていた。
 あまり声を張る必要はない。
 時間のこともあって、不気味なくらいに静かだった。

以下略



67:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/12(日) 00:01:32.04 ID:PVCiXxqLo

 言ってから、どちらを否定したように聞こえただろうと思って。
 あわてて付けたした。

「そういう言葉は、もっと適切な人がいるでしょう」憎まれ口になった。
以下略



68:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/12(日) 00:03:08.37 ID:PVCiXxqLo

 あなたが一人暮らしをすると伝えた時、どんな反応だったの?と聞いてみた。

「慌てふためいて部屋にとじこもってたよ。忘れて欲しいみたいだけども」予想通りの答えが返ってきた。

以下略



69:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/12(日) 00:05:12.39 ID:PVCiXxqLo


 思考は、凍った。
 なんで。いつの間に。どうやって。
 瞬時に疑問が浮かんでは解決しないまま消しとんで。
以下略



70:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/12(日) 00:06:27.04 ID:PVCiXxqLo

 連れ込まれていた。
 そこはまた、あの空間だった。
 少しだけ違いがあった。
 塀も何もなくて、ただ一面に果てのない地平線が広がっていた。
以下略



71:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/12(日) 00:07:52.19 ID:PVCiXxqLo

 発したのは正面に立つ彼女から。
 それを言ったのは。

「……杏子!?
以下略



72:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/12(日) 00:08:58.89 ID:PVCiXxqLo

 混乱する佐倉杏子の様子は、私とほとんど同じだった。
 支離滅裂な言葉を交わすけれど、互いにまるで意志疎通ができそうな感じではない。

 それは私も同じ。
以下略



73:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/12(日) 00:10:11.34 ID:PVCiXxqLo


 ◆


以下略



74:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/12(日) 00:10:51.59 ID:PVCiXxqLo

「巻き込まれた瞬間、私たちはお互いの代わりに別のものを見た」

 反応からして、何かを見たことは間違いない。 
 問題は、何が見えたか。
以下略



75:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/12(日) 00:11:24.79 ID:PVCiXxqLo

「いいえ。違う」

「……なんか、別のが見えたのか?」

以下略



76:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/12(日) 00:12:17.59 ID:PVCiXxqLo

「そうね、あれは確かに美樹さやかだった」

 見たものに間違いはない。
 私だって、そう確信はしている。
以下略



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