96:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/12(日) 23:33:06.59 ID:PVCiXxqLo
少し、温度が低いようだった。
ようやく落ち着いた頭に浮かんだのは、そんなことだった。
ひんやりとした空気を背筋に感じて、私は思わず身体を震わせる。
風があった。
ここまで、その兆候はなかったけれど。
病院の中を空気が、対流しているようだった。
なぜ病院に、とはもう考えなかった。
ここが結界の中だというのなら、その程度のことで驚く方がおかしいのだろう。
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