37: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/07/16(木) 15:06:07.51 ID:UcoIyJKGo
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小さなお仕事と、レッスンの日々。
38: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/07/16(木) 15:07:05.44 ID:UcoIyJKGo
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39: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/07/16(木) 15:08:14.84 ID:UcoIyJKGo
「雪歩」
穏やかな声が遮るように響く。
40: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/07/16(木) 15:08:43.96 ID:UcoIyJKGo
「人はみんな、これだけは裏切れない、嘘を吐けないっていう何かが心の中にあると思う。自分が誓いを立てた何か、自分が追い求める何かが」
自分への誓い、裏切れないもの……
ふと、アイドルになろうと決心した時の気持ちが蘇ってきました。
41: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/07/16(木) 15:11:07.16 ID:UcoIyJKGo
プロデューサーが嬉しそうに笑っている。
こんな優しい表情をする人だったっけ。
「失敗だろうがなんだろうが、全部飲みこんで自分のものにしていこう」
42: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/07/16(木) 15:11:50.58 ID:UcoIyJKGo
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午後の日差しがじりじりと地面を焦がしている。
43: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/07/16(木) 15:12:44.70 ID:UcoIyJKGo
審査員席にずらりと並んだ男の人に、思わず体が強張ってしまった。
一つのミスを引き摺って、思い切ったアピールができなかった。
ペース配分を誤ったせいで、最後まで体力が持たなかった。
そうして失敗を重ねるうち、自分が固く、小さくなっていくようで。
44: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/07/16(木) 15:14:00.54 ID:UcoIyJKGo
「あらあら、雪歩ちゃんじゃない」
思わず出た溜め息の向こうから、ほんわかとした声が聞こえてきました。
45: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/07/16(木) 15:14:44.05 ID:UcoIyJKGo
「あ、あら?また迷っちゃったのかしら」
「一緒に事務所まで帰りますか?」
46: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/07/16(木) 15:15:18.15 ID:UcoIyJKGo
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47: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/07/16(木) 15:16:08.01 ID:UcoIyJKGo
「雪歩ちゃん、変わったわね」
予期せぬ言葉に、我知らず顔を上げていました。
あずささんは、嬉しそうな笑顔を浮かべています。
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