91: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/07/18(土) 22:30:17.19 ID:3Oa4WXpdo
「もう少しでプロデューサーが来るから、それから話すね」
「そういえば最近、そのプロデューサーと萩原さんとの距離が縮まっているように感じるんだけれど」
92: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/07/18(土) 22:31:00.10 ID:3Oa4WXpdo
「今度、雪歩の単独ライブがあるのは聞いてると思う。2人に、スペシャルゲストとしての出演を依頼したい」
「へへっ、なんだか楽しそうですね」
93: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/07/18(土) 22:31:30.60 ID:3Oa4WXpdo
「真ちゃんには、いつも守ってもらっていたから。臆病な私の前に立ってくれて、手を引っ張ってくれたから。私も少しは成長したんだよって見て欲しいんだ」
今もプロデューサーに守ってもらっているけど、プロデューサーは私の前には立ってくれません。
何があっても支えられるよう、いつも私の後ろで見守ってくれています。
94: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/07/18(土) 22:32:24.37 ID:3Oa4WXpdo
私を見つめるもう一つの視線。
何かあるとすぐに右往左往してしまう私と違って、しっかりと自分を持っている人……千早ちゃん。
「私は千早ちゃんと違って、これだけは負けないっていうものがなくて、一途に歌に取り組む千早ちゃんに憧れてました。でも、そんな私でも、アイドルとして千早ちゃんに並びたいって、そう思ったんです」
95: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/07/18(土) 22:33:02.31 ID:3Oa4WXpdo
「よし、じゃあ具体的な話に入ろうか」
ゲストの2人は、それぞれ私とのデュオを予定していること。
希望があれば、ソロ曲を構成に組み込むことも可能なこと。
96: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/07/18(土) 22:33:37.71 ID:3Oa4WXpdo
***************************
ついにやってきたライブ当日。
97: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/07/18(土) 22:34:21.00 ID:3Oa4WXpdo
――――――
――――
――
98: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/07/18(土) 22:35:09.06 ID:3Oa4WXpdo
「私はずっと、臆病で引っ込み思案な自分を変えたいって思ってました」
唐突な告白かもしれない。
99: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/07/18(土) 22:35:51.01 ID:3Oa4WXpdo
――――――
――――
――
100: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/07/18(土) 22:36:21.16 ID:3Oa4WXpdo
***************************
それから数日後、いつもの公園にプロデューサーとやってきました。
101: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/07/18(土) 22:37:19.71 ID:3Oa4WXpdo
「プロデューサーは、神様って信じてますか?」
ずっと聞きたかったこと。
プロデューサーが、プロデューサーになった理由。
102: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/07/18(土) 22:38:33.27 ID:3Oa4WXpdo
「でも俺、こんな人相だろ?昔からずっと色眼鏡で見られ続けてさ、いつの間にかそんなこと忘れてたんだ。学生の頃はハリネズミみたいに、『俺に近づくんじゃない』ってオーラを振りまいてたな」
泣いているような、笑っているような、そんな複雑な表情で。
103: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/07/18(土) 22:39:40.76 ID:3Oa4WXpdo
「そんなことないです」
私にとってのプロデューサーは、その通りの人だから。
私を助けてくれて、私を守ってくれた人だから。
104: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/07/18(土) 22:40:28.25 ID:3Oa4WXpdo
日が傾いてきました。
だんだんと涼しくなって、夜が早くなってきています。
「そういえば、大事な話ってなんだったんですか?」
105: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/07/18(土) 22:41:52.02 ID:3Oa4WXpdo
「俺も仕事に慣れて余裕も出てきたから受けようと思ってる、って伝えようと思って」
「私のプロデュースを止めちゃう……ってことですか?」
106: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/07/18(土) 22:42:34.64 ID:3Oa4WXpdo
だから、ウィンクは似合いませんってば。
でもそうですよね。
プロデューサーは、困っている誰かを助けるヒーローなんですよね。
107: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/07/18(土) 22:43:25.74 ID:3Oa4WXpdo
「くそぅ。傷ついた、俺は傷ついたぞ」
「こんなことで傷ついて、みんなのプロデュースができるんですか?」
108: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/07/18(土) 22:44:04.46 ID:3Oa4WXpdo
進む道を選ぶのも
選んだ道を進むのも
全部、自分なんだから
109: ◆Hnf2jpSB.k[sage saga]
2015/07/18(土) 22:47:42.49 ID:3Oa4WXpdo
どうにかして全員出したいと頑張ってみました
話の流れに無理がなければ良いのですが
ここまでお付き合いいただいてありがとうございました
110:名無しNIPPER[sage]
2015/07/18(土) 22:49:30.10 ID:u19JmhyXo
乙です
111:名無しNIPPER[sage]
2015/07/19(日) 00:11:13.94 ID:UG9tfWRR0
乙
いい雰囲気やった
111Res/63.75 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。