90: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/20(月) 23:09:32.29 ID:IVe03aaio
僧侶「ひっ、ぁ……」
盗賊「――――ぁ」
91: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/20(月) 23:10:13.76 ID:IVe03aaio
勇者「それで、話を戻すけど―――何が言いたいかって言うと、ぶっちゃけ言って羨ましかったんだよね」
「正義の為に非道になれる。僕には出来ない。僧侶も、魔法使いも、信頼を置くはずだよね……」
僧侶「やめて、勇者様、やめ……っ!?」
92: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/20(月) 23:10:40.56 ID:IVe03aaio
勇者「だけど君は、あの晩……僕が魔法使いを口説く為だけに、盗賊の部屋に行けって言った時さあ」
「少し嬉しそうだったよね。抱かれろ、とは言ったけど……なんだか、白けちゃったなあ」
僧侶「ちが、う……ちがう……」
93: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/20(月) 23:12:09.52 ID:IVe03aaio
――――――魔王。
勇者「………なんだって?」
94: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/20(月) 23:12:40.56 ID:IVe03aaio
勇者「そう、魔王の最後の一撃は自身の魂を対象に貼り付ける魔法だったんだ」
「それには条件があって……狂おしい程に、ドス黒い感情の持ち主だったんだ」
「それに該当した僕は―――魔王の魂を与えられ、魔王と成った」
95: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/20(月) 23:13:10.02 ID:IVe03aaio
勇者が聖剣を手に、盗賊の前で邪悪な笑みを浮かべる。
勇者「僕に、疾さでしか勝てなかった、弱い虫けらなんて、殺す意味もないけど」
「魔王の魂が定着していない今、僕自身の力も弱まってるし、さっさと君を始末するに限るよね〜……」
96: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/20(月) 23:13:56.03 ID:IVe03aaio
勇者「驚いた、自力で破るなんて。低俗な魔物にしては、やるね」
魔法使い「………そ、うりょさん! おね……がい!」
97: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/20(月) 23:14:50.56 ID:IVe03aaio
瞬きの後、盗賊は森の中に横たわっていた。
その隣には、魔法使いが尋常ではない血液を吐き出して倒れていた。
盗賊「…………ぁ」
98: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/20(月) 23:16:12.86 ID:IVe03aaio
酷い土砂降りの雨の日だった。
99: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/20(月) 23:22:56.72 ID:IVe03aaio
勢いでバッドエンドとか書いたけど、続きます(・ε・)
100:名無しNIPPER[sage]
2015/07/20(月) 23:42:12.56 ID:WXNkbrLko
続けろポッター
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