過去ログ - グリP「先輩と」モバP「先輩」
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72:名無しNIPPER[saga]
2015/07/16(木) 17:27:32.81 ID:d3Zd/SN00
モバP「圏外という結果に、悔しいと。……思っていないとは言わせないぞ? 岡崎泰葉。あんなことを言ったお前が、悔しいと思わないわけがない。……泰葉。『悔しい』という気持ちは、決して悪い気持ちじゃないんだ。仲間であっても、『悔しい』と思っていいんだよ。『悔しい』と、『負けたくない』と思っても、それでも仲間で居られるんだ。……仲間であることと競争相手であることは、決して、矛盾しないんだよ」

 Pさんは言った。

モバP「泰葉。……汚い気持ちも、出していいんだ。それでも、俺たちはお前から離れないし、放さない。お前が本当に望むことを、そのままにやればいいんだよ」
以下略



73:名無しNIPPER[saga]
2015/07/16(木) 17:29:10.77 ID:d3Zd/SN00
泰葉「……Pさん」

モバP「なんだ?」

泰葉「……私、忘れていました。私は、ずっと、ずっと……誰にも負けたくなかった。負けたくないって思い続けていました。それは悠貴さんや乃々さんに慕われた今でも、消えてなかった……Pさんの言う通り、ただ、忘れてしまっていただけだったんです」
以下略



74:名無しNIPPER[saga]
2015/07/16(木) 17:32:36.11 ID:d3Zd/SN00
21


桃子「……泰葉さん」

以下略



75:名無しNIPPER[saga]
2015/07/16(木) 17:33:33.54 ID:d3Zd/SN00

 ぎゅっ、と手に温かい感触があった。

 見ると、お兄ちゃんが、桃子の手を握っていた。目を上げて、お兄ちゃんの顔を見る。お兄ちゃんは桃子を見ていた。見ていてくれた。

以下略



76:名無しNIPPER[saga]
2015/07/16(木) 17:34:48.31 ID:d3Zd/SN00
泰葉「謝らないで、桃子ちゃん」

 でも、泰葉さんは微笑んで、言った。

泰葉「桃子ちゃんの言葉は、正しかったよ。桃子ちゃんの言う通りだった。今に満足している、なんて、そんなことを言っちゃいけなかった。……ごめんね、桃子ちゃん」
以下略



77:名無しNIPPER[saga]
2015/07/16(木) 17:35:35.54 ID:d3Zd/SN00
泰葉「私は桃子ちゃんの言う通り、悠貴さんや乃々さんと仲良くしているよ。でも、悔しいと思っていないわけじゃないし、負けたくないと思っていないわけでもないの。私は誰にも負けたくない……その気持ちは、今も同じ。だけど、だけどね……ライバルだけど、でも、それだけじゃないの。今、幸せだっていう気持ちも嘘じゃなくて……負けたくないと思っていても、今、Pさんと……プロデューサーと一緒にアイドルをやっていて、私は、とても幸せ。……これが、今の私の、答えだよ。昔の私とは違う、今の、私の」

 泰葉さんは言った。はっきりと、意志が込められた目を向けて。

桃子「……桃子も」
以下略



78:名無しNIPPER[saga]
2015/07/16(木) 17:36:23.69 ID:d3Zd/SN00
桃子「……泰葉ちゃん」

泰葉「うん」

桃子「どうして、桃子から離れて行っちゃったの? 何も言わずに、どうして、子役を辞めちゃったの? ……どうして、桃子の前から居なくなってしまったの?」
以下略



79:名無しNIPPER[saga]
2015/07/16(木) 17:45:01.06 ID:d3Zd/SN00
22


桃子「……お兄ちゃん」

以下略



80:名無しNIPPER[saga]
2015/07/16(木) 17:45:27.61 ID:d3Zd/SN00
23


泰葉「Pさん」

以下略



81:名無しNIPPER[saga]
2015/07/16(木) 18:28:46.25 ID:d3Zd/SN00
【後日談】


桃子「……ここが、泰葉さんの」

以下略



82:名無しNIPPER[saga]
2015/07/16(木) 18:29:15.70 ID:d3Zd/SN00
悠貴「あれ? 泰葉さん?」

 そうしていると、悠貴さんの声がかかった。桃子ちゃんはビクッと肩を跳ねさせて、私の後ろに隠れた。……人見知りなところは、変わってないんだね。

悠貴「それと……あっ! もしかして、周防桃子ちゃんじゃないですかっ!?」
以下略



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