過去ログ - 提督「狙うは旗艦ただ一隻、全残存火力を集中させろ!」
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◆RO/TgQj9wk
[saga]
2015/09/25(金) 17:17:57.04 ID:pGkIPG3l0
大津「私も死ぬことになるかもしれないけど。あなたを殺すことができればこの作戦は一応完了するのだし」
腹に突き刺さっていた腕を、夥しい量の鮮血とともに大津が引きぬいた。
執務室の床に血溜まりができていく。
医師「っ」
咄嗟に部屋を飛び出ようとした医者の首を、大津が手刀で叩き折る。
巡視兵B「提督っ、逃、げて・・・」
虫の息ではあったが、提督に目を向けて巡視兵が言った。
提督「・・・大津、お前ってやつは・・・」
大津「私に殺されるか、私の仲間に殺されるか、どちらかしかないわよ」
そう言って大津が微笑んだ途端、鎮守府敷地内に砲弾が着弾した。
部屋で爆弾が破裂したのかと思えるほどの轟音が響く。
鎮守府倉庫群の一つから火の手が上がる中、容赦なく鎮守府本棟にも弾丸が届きはじめる。
扉の前には大津がいる、窓から飛び降りようにも地面までは二十メートル以上ある。
こいつは死なないで俺だけが死ぬなんていう最悪の結末を迎える可能性がある。
提督「大津・・・、君は、初めて会った時俺のことを司令官と呼んだが」
下の階から轟音が上がった。
そろそろ司令室に照準が合うだろう。
大津「感情に訴えようとするならやるだけ無駄よ。私はその時のこととはもう決別した。引きずるような女じゃない」
提督「・・・そうか。なら・・・、お前は日本軍人の精神、教育課程で骨の髄まで教え込まれる信条を知ってるか?」
大津「何」
提督「敵に殺されるとわかっている状況で、殺されるぐらいなら、自分で死ねと言われるんだよ」
引き出しを開け、小さな軍刀を取り出した。
大津「・・・自分で死にたいのならどうぞ。私が死ななくて済むなら願ったり叶ったりよ」
鞘から刀身を引きぬく。
躊躇うことなく提督は自身の腹部に暴力的に輝く刀身を突き刺した。
提督「そして・・・、その隙を突いてでも敵を殺せと、教え込まれるのさ」
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