過去ログ - 海未「海の日ですね」ことり「そうだね!」
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10:名無しNIPPER[sage]
2015/07/20(月) 12:34:29.94 ID:xO6J73Vw0
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頬の辺りにくすぐったさを覚えて、ハッと目が覚めた。

身体の右側がずんぐりと重たい。

重たい瞼をこじあけて横を見ると、私にしがみつき、体重を預け、ことりが眠りについていた。

ことり「......すぅ......すぅ......んむぅ......」

あ、かわいい。

やっぱり、ことりの寝顔は最高です!

海未「じゃなくて!! い、いつの間にかに眠って......ここはどこでしょうか!?」

窓から差し込む光は角度が低くなり、その色もオレンジの色を増してきていた。

ちょうど停車駅に着いたらしく、都心では考えられないくらいいろんなものがむき出しで、本当に人が電車に乗るためだけに作られた駅のホームに電車がぬるぬると入っていった。

海未「この駅名......ということは、海まではあと2駅ですか」

目的の駅を通り過ぎたわけではないとわかると、安堵に深々と椅子に座りなおす。

クーラー元から遠ざかり少しだけ暑いと感じる席で寝ていたせいか、ことりは汗をかいていた。

ハンドタオルをとんとんと落とし、額に浮いた汗をぬぐってやると、くすぐったいのか、んむむ、とことりの口から声が漏れた。

ことり「ンミちゃー......」

海未「......」

寝言が私の名前だなんて。

海未「どこまでかわいいんですか、あなたは......」

この感動を誰かと分かち合いたい。

しかし、そんなことはできない。

分かち合うためには、ことりの寝顔を私以外の誰かに見せなくてはならない。

ことりの寝顔は私だけのものだ。

他の誰とも分かち合えないのならば、自分と分かち合えばいい。

未来の自分のため、現在の私はことりの寝顔写真に収めた。






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