過去ログ - 海未「海の日ですね」ことり「そうだね!」
1- 20
9:名無しNIPPER[sage]
2015/07/20(月) 12:13:00.38 ID:xO6J73Vw0
都心から通り過ぎていくと、電車の中も空いてきて、私はクーラーが効きすぎていない席へ移動した後にことりの隣に腰を下ろした。

ことりを窓際に座らせた2人掛けのクロスシートの窓の外を、景色がゆっくりと流れ次第に速度を上げていった。

ことり「海未ちゃん」

ことりの呼びかけにことりの方を向くと、右腕にことりがぎゅーっと抱きついてきた。

海未「こ、ことりっ!? 公共機関だと、さっきから」

わたわたと、慌ててことりを自分から引き離そうとする私に、ことりは首をふるふると横に振ってヤンヤンする。

ことり「違うの、そうじゃなくって。クーラー、冷たかったよね?」

海未「あ......」

途端に身体に恥ずかしさが溢れかえる。

そういうものは、自然にさりげなく、気づかれないようにしないと駄目なのに。

こんなに冷えちゃって、とことりが私の背中をさする。

てのひらが熱いと感じるくらい、私はどうやら身体を冷やしていたみたいだ。

ことり「......ありがとね」

海未「ばれたら、格好悪いです、こんなの」

ことり「拗ねないでよ」

海未「す、拗ねてなんてないです!!」

ことり「本当かなぁ〜?」

ことりが人差し指で私の頬をぷにぷにとしてきた。

押すタイミングに合わせて口から空気をぷっ、ぷっ、と出すと、ことりがくすくすと笑う。

ことり「もうヤダァ〜、おならみたい〜!」

あら、ちょっとことり、雰囲気ぶち壊すような台詞はかないでくれませんかね?

海未「女の子がおならとか言わないでくださいよ」

ことり「まぁまぁ、ほら、海未ちゃんもっかい!」

どうやらツボにはまったらしいことりに付き合わされて3駅分、私は口からぷっ、ぷっと空気を漏らし、ことりに頬をぷにぷにされた。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
54Res/59.51 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice