37: ◆xedeaV4uNo[saga]
2015/07/27(月) 09:29:54.34 ID:x8AHwltW0
「二十機ほどの編隊が上手く分散しててくれれば一人頭で十機。それならお互いに上手く立ち回れば十分避けられますね」
気休めか本心なのか、ちょっと分からなかった。
「敵機が来たら自分の身を守ることにだけ集中してください。私もそうしますから大鯨さんも、ね」
頷いて私も空を見る。
「怖くはありませんか?」
「今は……何もしない方が怖い気がします。敵機も怖いですけどねー……」
「そう思えるのなら安心ですね。さて、来ましたよ」
鳳翔さんが私から距離を取る。あまり近すぎると回避中に衝突する恐れがあるから。
空を見ていると小さな黒点が少しずつ大きくなって、航空機のシルエットになっていくのが分かった。
「対空戦闘用意!」
「っ……対空戦闘用意!」
鳳翔さんの号令に続く。
敵機の編隊が二手に分かれて、私たちを取り囲んでいく。
八雲には向かわないでくれるなら今は好都合というもの。
爆撃機と雷撃機が六機ずつに別れて接近してくる。戦闘機は見当たらない。
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