40: ◆xedeaV4uNo[saga]
2015/07/27(月) 11:03:08.55 ID:x8AHwltW0
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
艦載機の襲撃を切り抜けてから戦闘はすぐに終息した。
制空権こそ劣勢ではあったものの伊勢、日向という航空戦艦二人の火力は大きく、深海棲艦を散り散りに追い払うのに成功したからだ。
索敵や警戒は厳にしたままでも深海棲艦の再攻撃はなかった。
艦隊は鎮守府への帰路につきながら、少しずつ元の時間を取り戻していった。
夕張艦隊では伊勢が小破判定の被害を受けていて、大事を取って安静を取っている。
そんな伊勢に日向が見舞いに来る。
見舞いと言っても特にベッドから動けないというわけでもないが、骨休み感覚の伊勢はすっかりその気になって休んでいる。
日向は口を尖らせた。
「まったく……深追いしすぎるからだ。何かあったらどうするつもりなんだ」
「どうしたのさ、日向。もしかして心配してくれてるの?」
「当たり前だ。私はそこまで唐変木じゃない」
どかりと椅子に座った日向に伊勢はおかしそうに笑う。
「まあ、こういうのもたまにはいいもんだよね。どう思う?」
「いい迷惑だ」
憎まれ口の日向に伊勢は楽しそうに笑うばかりだった。
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