8: ◆xedeaV4uNo[saga]
2015/07/21(火) 10:54:19.75 ID:7uNH2Jhi0
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
明けて次の日。海は少し荒れ気味だったけど天気は快晴。
潜水艦隊が周辺海域の哨戒に出撃していくと、私も夕張さんと鳳翔さんのお手伝いを始める。
内容は艤装を身につけて標的艦をやったり、逆に私が標的艦役の夕張さんに新しい武器を試すとか。
そうじゃない時は鳳翔さんが飛ばした艦載機を回収したり時には模擬弾の標的にもなるし、整備のお手伝いもする。
今日は鳳翔さんのお手伝いが主な仕事だった。
鳳翔さんが十枚の式札を空に離すとその内の六枚が逆ガル翼の戦闘機に変わって上昇していくも、四枚はそのまま海面に落ちてしまう。
「やっぱり烈風は稼働率が安定してくれませんね……」
困ったように笑いながら鳳翔さんは式札を拾っていく。
鳳翔さんは普段なら弓で艦載機を発艦させてるけど式神を用いた方法も得意だった。
だから新型機の運用試験を一任されていたし、提督もいつだったか鳳翔さんに扱えない艦載機は怖くて実戦じゃ使えないといつもの笑い方に乗せて言っていた。
「紫電改は早い内に実用化できたのに不思議なものです。そこまで違いがあるとも思わないのですが」
誰が扱っても高い稼働率を確保できるようにする。それが鳳翔さんのお仕事だった。
その後、さらに紋様が違う式札で烈風を試してみたけど結果は変わらない。
扱うのが烈風から艦攻の流星に変わっても、やっぱり同じだった。
「仕方ありません。次は弓で試してみましょう。大鯨さんも一緒にやってみませんか?」
「いいんですか?」
予備の弓を受け取ろうと手を伸ばして、腕が止まってしまった。
大鯨には水偵しか飛ばせない……。
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