3:名無しNIPPER[sage]
2015/07/24(金) 14:38:16.61 ID:Slc/gtizo
 春香「ちなみに、今週の食生活ってどんな感じでした?」 
  
 貴音「朝食は惣菜ぱん、昼と夜は毎日らぁめんでした」 
  
 春香「うわ……」 
4:名無しNIPPER[sage]
2015/07/24(金) 14:44:32.27 ID:Slc/gtizo
 こうしてやよいの指導のもと、貴音の食生活改善はすみやかに執り行われた。 
 自炊経験のなかった貴音だが、カット野菜やクッ○ドゥを活用することで人並みの食事を摂ることが出来るようになりつつあった。 
 しかし…… 
  
 一ヶ月後 
5:名無しNIPPER[sage]
2015/07/24(金) 14:53:25.82 ID:Slc/gtizo
 ティータイムを台無しにされた真のヤケクソな説教により貴音はラーメンを週1食に制限された! 
 しかしまともな固形の便通はなく、血便の混じる頻度も上がっていった。 
 そして更に一ヶ月後、事態は急展開を見せる…… 
  
 貴音「うっ、お腹がいたいです……」 
6:名無しNIPPER[sage]
2015/07/24(金) 15:09:36.03 ID:Slc/gtizo
 それは未体験の痛みだった。 
 鼠径部より少し上のあたりに焼きごてでも突っ込まれたかのような鋭い痛みが断続的に襲いかかる。 
 もう出せるものなどないというのに便意も収まらない。 
 まるで腸全体が焼けているかのようだった。 
 食欲も全くわかず、貴音は水だけ飲んで寝台に横たわった。 
7:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/24(金) 15:23:55.68 ID:Slc/gtizo
 雪歩の作った粥はおかかと梅干しの味が優しく、貴音の弱った消火器に染みこむかのようだった。 
 止まって看病すると主張する雪歩に対して感染るといけないからと固辞する貴音。 
 意地の張り合いは貴音が折れることで決着を見た。 
 そして一夜が明けた…… 
  
8:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/24(金) 15:34:25.54 ID:Slc/gtizo
 Pの迅速な働きにより貴音は始業前の病院に搬送された! 
 真美が父親に話を通しておいたこともあり、特別に救急担当者ではなく専門医が診察してくれることになった。 
  
 医師「じゃあまず問診からね」 
  
9:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/24(金) 15:40:26.97 ID:Slc/gtizo
 貴音は色々な説明を受けた。 
 正直良くわからないところも多かったが一生懸命にメモを取った。 
 後から話の内容が全てまとめられた資料を渡され少し閉口したが、らぁめんがもう食べられないのではないか、頭のなかはそれだけでいっぱいだった。 
 雪歩は留まりたがったが学校も仕事もあるのでクールに去った。 
  
10:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/24(金) 15:54:12.15 ID:Slc/gtizo
 検査はコネのおかげで直近の空き枠に行われることが決まった。 
 検査当日、貴音はクソマズイ下剤を飲んでは下から出すことを繰り返し、いよいよ大腸内視鏡検査が始まろうとしていた…… 
  
 看護師「こちらで検査衣に着替えてください」 
  
11:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/24(金) 16:05:19.08 ID:Slc/gtizo
 医師「ではカメラを入れていきますね。映像は見る?」 
  
 貴音「では、お願いします」 
  
 軽い抵抗感とともにチューブが肛門を通過し、モニターに腸内が映し出される。 
12:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/24(金) 16:06:43.46 ID:Slc/gtizo
 第一章 病気発覚編 了 
72Res/29.05 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 
板[3] 1-[1] l20 
	このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
	もう書き込みできません。