6:名無しNIPPER[sage]
2015/07/24(金) 15:09:36.03 ID:Slc/gtizo
それは未体験の痛みだった。
鼠径部より少し上のあたりに焼きごてでも突っ込まれたかのような鋭い痛みが断続的に襲いかかる。
もう出せるものなどないというのに便意も収まらない。
まるで腸全体が焼けているかのようだった。
食欲も全くわかず、貴音は水だけ飲んで寝台に横たわった。
7:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/24(金) 15:23:55.68 ID:Slc/gtizo
雪歩の作った粥はおかかと梅干しの味が優しく、貴音の弱った消火器に染みこむかのようだった。
止まって看病すると主張する雪歩に対して感染るといけないからと固辞する貴音。
意地の張り合いは貴音が折れることで決着を見た。
そして一夜が明けた……
8:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/24(金) 15:34:25.54 ID:Slc/gtizo
Pの迅速な働きにより貴音は始業前の病院に搬送された!
真美が父親に話を通しておいたこともあり、特別に救急担当者ではなく専門医が診察してくれることになった。
医師「じゃあまず問診からね」
9:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/24(金) 15:40:26.97 ID:Slc/gtizo
貴音は色々な説明を受けた。
正直良くわからないところも多かったが一生懸命にメモを取った。
後から話の内容が全てまとめられた資料を渡され少し閉口したが、らぁめんがもう食べられないのではないか、頭のなかはそれだけでいっぱいだった。
雪歩は留まりたがったが学校も仕事もあるのでクールに去った。
10:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/24(金) 15:54:12.15 ID:Slc/gtizo
検査はコネのおかげで直近の空き枠に行われることが決まった。
検査当日、貴音はクソマズイ下剤を飲んでは下から出すことを繰り返し、いよいよ大腸内視鏡検査が始まろうとしていた……
看護師「こちらで検査衣に着替えてください」
11:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/24(金) 16:05:19.08 ID:Slc/gtizo
医師「ではカメラを入れていきますね。映像は見る?」
貴音「では、お願いします」
軽い抵抗感とともにチューブが肛門を通過し、モニターに腸内が映し出される。
12:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/24(金) 16:06:43.46 ID:Slc/gtizo
第一章 病気発覚編 了
13:名無しNIPPER[saga]
2015/07/24(金) 16:08:12.43 ID:Slc/gtizo
一区切りします。また来ます。
14:名無しNIPPER[sage]
2015/07/24(金) 16:14:39.55 ID:WVzOZwR20
乙
15:名無しNIPPER[sage]
2015/07/24(金) 16:15:15.69 ID:HN8wh72DO
面白いのに泊まるの誤字が酷い
16:名無しNIPPER[sage]
2015/07/24(金) 16:17:49.46 ID:saZqmIGRo
ネタじゃなくてがちの闘病SSなのか
72Res/29.05 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。