過去ログ - 提督「この世界にいらないもの?」
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2:名無しNIPPER[saga]
2015/07/27(月) 15:32:32.10 ID:NYc+OQMZ0
「ぽい〜………」

夕立らしからぬ元気のない「ぽい」。夏の暑さで体力的にまいっているわけではない。熱中症でも風邪でもない。この夕立は熱は熱でも精神的熱、すなわち恋煩いというものにまいっていたのだ。

「いつまでいじけていてもどうにもならないでしょ? 特に過ぎ去ったことは」

夕立を枕からどうにか引っペがそうと試みたが無駄だった。枕を掴んで引っ張ってもズルズルと夕立の上体はついてくる。

じゃあと、夕立の両足首を持ち上げてみる。体の角度としては逆さまに近くなるので、黒い制服のスカートの裾が徐々にめくれていき、引き締まった白い太ももがあらわになる。

はたしてスカートがその先にある白い布地をも隠しきることができなくなりそうなその瞬間、夕立は跳ね上がった。時雨が固定する両足首を支点とし、体全体をしならせて打ち上げられた魚のように弧を描く軌道で、直立姿勢の夕立は時雨の側へ背中から倒れ込もうとしたのだ。


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