過去ログ - 提督「この世界にいらないもの?」
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5:名無しNIPPER[saga]
2015/07/27(月) 15:34:15.34 ID:NYc+OQMZ0
「さあ、行こうか」

「ぽい」

今度ばかりは夕立も悪いと思ったのか素直に時雨に従った。まるで子供だなと時雨は前を「ごっはんー♪ ごっはんー♪」と鼻歌交じりにスキップしていく夕立を見て思った。

そして、そんな夕立が恋に悩んでいることに思い当たり、夕立には悪いと思いつつその異質っぷりに何故か笑いたい気持ちになるのだった。いや、これは嘲笑ではなく、愛らしさからくる単純な微笑ましさだと申し開きをして、どうせ夕立には見えないだろうと密かに口角を上げた。

「時雨も何だか楽しそうっぽい!」

夕立は振り返りもせず声なき笑いにいともたやすく気づいた。後ろに目があるんじゃないだろうか。すぐにこの仮説を否定する。もし後ろに目があったのならば、教室での筆記試験の際に後ろの席の答案を覗くというカンニングが出来たであろう。時雨は赤点補習の宿題で泣きついてきた夕立を思い出した。


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