27:名無しNIPPER[saga]
2015/08/02(日) 04:06:26.59 ID:V8gzDOoiO
健夜「他は、たとえば城山商業とか」
咲「どこでもいっしょですよ。私が混じったら、そこがいままで築いてきたものをいたずらに崩してしまうだけだと思います」
それはともすれば傲慢ともとれる発言。しかし、健夜はそれを笑い飛ばすことをしない。自分に重ね合わせれば、咲の言葉を三味線だと切り捨てることはできない。
そう。枠のある場所に宛がっても意味はないのだ。咲を収める枠などそうあるものでもないのだから。
だからといって枠のない場所では、それ即ち環境がないことを意味し、咲を腐らせるだけ。
自分はこうして咲の放つ輝きがだれも知らないところで摩耗して塵芥に埋もれていくのを眺めていることしかできないのか。
グラスのなかの氷は溶けきるまでたっぷり考えて、そこでようやく健夜は結論を見出した。
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