過去ログ - 和「かまいたちの夜」
1- 20
109:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/02(日) 20:55:26.09 ID:5uQHH2Qt0
咲「私は智葉さんを疑ってないですよ」

咲さんは笑顔で言う。

智葉さんはそれに嬉しそうに目を和らげたけど、すぐに真顔に戻る。
以下略



110:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/02(日) 20:56:52.19 ID:5uQHH2Qt0
智葉「すまない、忘れてくれ。どうやら踏み込みすぎたらしい」

智葉さんは言って、頭を掻いた。

智葉「やはり私はここにいることにするよ」
以下略



111:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/02(日) 21:00:25.23 ID:5uQHH2Qt0
12

久しぶりの部屋は私に不思議な印象をもたらした。

ここでさっき、ほんの数時間ほど前に私は咲さんとお喋りしていたんですね。
以下略



112:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/02(日) 21:03:21.76 ID:5uQHH2Qt0
咲「和ちゃんは犯人がいると思う?」

ふと寂しげに咲さんが言ったその言葉は、先ほど智葉さんから言われて答えられなかったものでした。

咲さんはさっきからずっとそれを考えていたのでしょうか。
以下略



113:名無しNIPPER[saga sagi]
2015/08/02(日) 21:05:05.06 ID:5uQHH2Qt0
和「第二に愛宕さんですが、これも似たようなものですね。

違うのは部長と智葉さんが別々に一階に来たのや、照さん弘世さんが談話室にはいなかったことくらい。

ああ、これでは何も分かっていないようなものです」
以下略



114:名無しNIPPER[saga sage]
2015/08/02(日) 21:06:48.96 ID:5uQHH2Qt0
咲「ただ犯人に殺されるっていうことは、死ぬってことだよね」

和「それは、そうですね」

包丁を突き立てられても、頭を殴られても、殺されたら死ぬ。
以下略



115:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/02(日) 21:09:45.46 ID:5uQHH2Qt0
咲「死ぬのは怖い。けれど私は和ちゃんと向かい合って死ねたら、それは嬉しいかもしれない。その死の瞬間を千年、一万年と引き伸ばして、和ちゃんを眺めていたい」

咲「結局死んだら意味ないかもしれないけど、それで死ぬっていうのは死さえ越えた歓びがあると思うんだ」

私は目頭が熱くなるのを感じ、咲さんから目をそらした。
以下略



116:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/02(日) 21:11:09.46 ID:5uQHH2Qt0
部屋に来て十分を過ぎて十三分ほど経ったのに気づき、私たちは慌てて部屋をでました。

廊下は余りに静かで、物音ひとつしませんでした。夜間に携帯電話が落ちる音のように、私たちの足音は余りにも鮮明だった。

部屋を出てすぐに私はあることに気付いた。
以下略



117:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/02(日) 21:12:35.31 ID:5uQHH2Qt0
私は焦燥感を覚え、煙が漂う調理場の方へ足を進めます。

調理場に近付けば近付くほど、その臭いは強くなります。そしていよいよ調理場についたとき、私の目にはまたしてもつらい現実が飛び込みます。

咲「智葉さん!」
以下略



118:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/02(日) 21:14:28.27 ID:5uQHH2Qt0
私は何気なく辺りを見渡すと、煙が地下室の方から漂っているのに気付いた。

胸を叩く音を感じました。

地下室には誰が、誰がいたでしょうか。
以下略



156Res/112.10 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice