過去ログ - 和「かまいたちの夜」
1- 20
69:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/02(日) 17:13:43.57 ID:5uQHH2Qt0
私たちは調理場へとやってきた。

辻垣内さんは血を見てみると、

「新子の言う通り松実の、というより人の型通りに血が縁取られてる」
以下略



70:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/02(日) 17:15:35.12 ID:5uQHH2Qt0
咲「でも確かにみんな――」

智葉「みんながアリバイがあると?」

和「それは揺るぎない事実です」
以下略



71:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/02(日) 17:17:57.85 ID:5uQHH2Qt0
咲「じゃあ、犯行は……」

辻垣内さんは無言で頷いた。

智葉「さてと、もう血の形以外分からないし、これはとりあえず拭いてもいいかな」
以下略



72:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/02(日) 17:20:26.20 ID:5uQHH2Qt0
智葉「二人はそのとき何か気付いたことはあったか?」

咲「暗かったし、あんな状況でしたから、私はちょっと」

智葉「暗かった?
以下略



73:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/02(日) 17:22:58.67 ID:5uQHH2Qt0
咲さんは自分の発言から辻垣内さんが黙りはじめたからか、少し不安げにしている。

和「どうしたんですか?」

私は我慢しきれずに問いかけた。
以下略



74:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/02(日) 17:26:59.94 ID:5uQHH2Qt0
8

談話室に戻ると、そこにはまた喧騒が戻っていた。そこには照さんの様子も見られ、やはり何か慌てているようだった。当然それは楽しいものではなく、忌々しいものだった。

智葉「どうしたんだ」
以下略



75:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/02(日) 17:28:43.56 ID:5uQHH2Qt0
智葉「すぐに外に探しにいかないと」

久「そうね。じゃあ智葉と和、それに私の三人で探しましょう。ただし遠くへは行かない。常にまとまってゆくこと」

咲「ちょっと待って下さい。私も行きます!」
以下略



76:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/02(日) 17:31:00.74 ID:5uQHH2Qt0
五分、建物に沿って探すこと。絶対に建物から離れちゃだめ。そして決して五分を越えないこと――

部長は念を押して二度言った。

本音を言えば探させるのすら躊躇われるのかもしれません。外は一寸先さえ見えない、そんな状態でしたから。
以下略



77:名無しNIPPER[sage]
2015/08/02(日) 17:32:53.39 ID:5uQHH2Qt0
名前直すの忘れてました。

弘瀬じゃなくて弘世ですね。すみませんでした。


78:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/02(日) 17:53:12.35 ID:5uQHH2Qt0
外に出ると、ホワイトアウトが私たちを襲う。少ししか離れていないのに、振り向くと建物もわずかにしか見えない。

智葉「これは死んでも気付かなそうだ」

智葉さんは冗談っぽく言ってるが、表情は笑っていなかった。
以下略



79:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/02(日) 17:55:19.65 ID:5uQHH2Qt0
そこで私はふとある考えが頭に浮かびました。

まさか照さんが――?

……いえ、そんなわけないですね。だって照さんは玄さんが刺されたとき、まず間違いなく私たちの目の前にいた。
以下略



156Res/112.10 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice