過去ログ - 犬勇者「わんわんお!」
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73: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/08/17(月) 23:25:30.77 ID:DSNxDsCAo

呪術師「あ、えっと、その……」

そんな私を覗きこむ様に、近くまで顔を寄せて来る勇者。
本当に、私はどうかしてたと思う。そんな彼の顔を見て、変な汗が止まらなかった。

勇者「ん、んー? やっぱ、どっか怪我して……あっ、すまん! 近かった!」

察したのか、彼がぱっと後ろに退いた。それを見て、自分の顔が赤かった事に気づいた。
それがどうしようもなく恥ずかしくて、勇者の顔もまた赤くなった事にまた更に恥ずかしくなって―――。

呪術師「あ、あう、あの、その、わ、わわわ――――大、火球!」

特大の火球を作り、崩れ去った井戸へと放り投げる―――我ながら、こんな状態でも”任務”の全うを心がけた事を褒めて欲しい。
どかーん、と音を立てて井戸は火を噴き、完全に地下は消え去っただろう。亡骸も、火葬の意を込めて……。

呪術師「ぎ、ぎぎ、ぎるど……に……じゃ、さよなら」

私の行動を見て目が点になる勇者に、ギルドに来る様に言って――否、言えてなかったけど。とにかく私は全速力で駆け出す。
最後に特大火球を体内の血液を使って作ったせいで、目眩や嘔吐感や色々激しかったけど……そんな事より、此の場から早く逃げたかった。


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