過去ログ - 涙目で熱い吐息を漏らす姉が弟に抱かれる話
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68: ◆LRJytAPfz.[saga]
2015/08/10(月) 15:49:31.25 ID:VQbug354O

僕がトンネルを出る時、姉ちゃんは泣き声混じりに何かを言っているようだった。

大人達の驚いた顔は忘れられない。


「助けて下さい」「姉ちゃんが熱を出してるんです」僕はぼろぼろと泣きながら、確かそんな事を喚いたと思う。

すぐにトンネルから姉ちゃんも抱えて出され、僕らはワゴン車の後席に押し込まれた。


「診療所に電話しといてくれ、頼むで」

「おお、谷屋にもわしが連絡しとくけえの」


大人達は僕らを落ち着かせるためか、その場では深く事情を訊く事はせず「もう大丈夫じゃ」「怖かったろう」と頭を撫でて毛布をかけてくれた。

それでも姉ちゃんはずっと泣き止まずに、僕に「ごめんね」と繰り返していた。


間違えて乗ったバスから降りた時に目が合ったおじいさんは、やはり雨の中を子供だけで移動する僕らを妙に思ったらしい。

付近の集落に子供二人が訪ねた家が無いか連絡を回し、該当する家が見つからなかったから捜索が開始されたのだと後から聞かされた。


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