過去ログ - 旅人「モンスター娘に殺される話」
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2015/08/04(火) 18:34:00.82 ID:Qo4PdzSj0
  
  
 旅人の怪物談義は続いた。 
  
 複数の獣が合成されたような怪物。冥府から蘇りし不死者。 
18:名無しNIPPER[saga]
2015/08/04(火) 18:35:48.53 ID:Qo4PdzSj0
  
  
 「衣類その他身の回りの品はいらん。古物屋ではないからな」 
  
 青年は目を丸くしたまま、まだ事態を呑み込めていないのか。 
19:名無しNIPPER[saga]
2015/08/04(火) 18:41:23.91 ID:Qo4PdzSj0
  
  
 「話は戻るが」 
  
 旅人はパンをかじりながら 
20:名無しNIPPER[saga]
2015/08/04(火) 18:42:07.02 ID:Qo4PdzSj0
  
 それから、手綱を握る大男にも食料と水をやり、何事もなく、 
  
 何事もないかのごとく、進んでいった。 
  
21:名無しNIPPER[saga]
2015/08/04(火) 18:47:09.11 ID:Qo4PdzSj0
  
  
 「んじゃ、ここまでだ。後は自力でな」 
  
 街が目視できる距離。青年は馬車を降りた。 
22:名無しNIPPER[saga]
2015/08/04(火) 18:51:37.36 ID:Qo4PdzSj0
  
  
 夜。 
  
 空にたなびく灰色の雲が月にかかり、闇を濃くした。 
23:名無しNIPPER[saga]
2015/08/04(火) 18:52:19.68 ID:Qo4PdzSj0
  
 叫びに、その詰所じゅうの兵士が気付く。 
  
 「敵襲!!」 
  
24:名無しNIPPER[saga]
2015/08/04(火) 18:57:03.03 ID:Qo4PdzSj0
  
 「さぁて……」 
  
 周囲に人影はない。 
  
25:名無しNIPPER[saga]
2015/08/04(火) 18:57:31.80 ID:Qo4PdzSj0
  
  
 部屋を出た瞬間、鉢合わせた兵士の一太刀をかわし、槍で足をすくう。 
  
 倒れた相手の手を踏みつけ、落ちた剣で、その手を縫いとめた。 
26:名無しNIPPER[saga]
2015/08/04(火) 19:01:00.75 ID:Qo4PdzSj0
  
  
 旅人らしい格好を、黒装束の上に、 
  
 男は、街外れに置いた荷馬車へと戻った。 
27:名無しNIPPER[saga]
2015/08/04(火) 19:01:35.48 ID:Qo4PdzSj0
  
 「……そーいう話じゃあなくて」 
  
 「まだ慣れてないのか、ウブで可愛い子がいて、つい気が乗っちゃってさ」 
  
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