27: ◆.XibMUKIvI[saga]
2015/08/08(土) 00:08:55.38 ID:fe/1sMHr0
「やっぱなんか……浮いてるな」
彩どり豊かなろうそく達の中に、飾り気のまったくないろうそくが3本鎮座している。それは客観的に見ても少し変に見えてしまう。
「い、いいのいいの。電気消せば見えないよ!」
「小町ちゃん……そのフォローは正直微妙だよ」
「うえっ! やっぱダメだったかなー……」
肩を落としてしまった小町を見ていると、雪ノ下がこちらを見ているのに気が付いた。その目には、「フォローしなさい」という色がありありと見える。
ふっと息を吐く。俺に期待されているのは、恐らくこういう言葉だ。
「別に関係ないだろ? 食う時はどうせ外すんだから。見た目なんて気にすんなってことだ」
「……捻デレ?」
「それはいいから。で、次どうすんの?」
「あっ、うん。火つけようか」
小町はそう言い残して再びキッチンに入る。これでいいのか?と目で雪ノ下に意を問えば、薄く微笑んだ。だから、多分これでいいのだろう。
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