過去ログ - (モバマスSS)「私のおとぎ話」
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5: ◆stww/BS79E[sage saga]
2015/08/09(日) 01:17:47.67 ID:im4Oexc40
3、レッスンの国
少し日にちが経ったあと、女の子は、男の人に案内されて事務所にやってきました。
そこは、誰も居ない綺麗というよりもさっぱりした部屋でした。
「僕は、他のプロデューサーさんの手伝いばっかりやっていてね…」
他の部屋はアイドルが数名居る場所もあるだけど、ここには居ないみたいです。
部屋で荷物の整理をした後、プロデューサーさんからこれからの予定を伝えられました。
「アイドルが目指すのは、もちろん舞台やテレビのお仕事とかいろいろあるんだけど…
その基本になるレッスンを続けて鍛えることが重要なんだ…」
という説明を挟んで…
「だから、今日と明日はレッスンを体験してもらうね」
と予定を教えられました。
レッスンは、ヴィジュアル、ダンス、ボーカルと体力トレーニングの4つがあって、
プロデューサーさんの予定では、
今日は、ヴィジュアルとトレーニングの2つを受けて、
明日は、ダンスとボーカルの2つを受けることになりました。
予定を教えてもらったあとは…レッスンルームに向かいました。
そこではすでにレッスンを受けている人たちが居て…
綺麗なダンスや上手な歌、様々な表情を見せていました。
そんな人たちに見惚れてしまい、
自分にそんなことが出来るのかと不安になってしまいました。
そんな女の子にプロデューサーさんは、
「あんな風に上手に出来なくていいんだよ。まずは楽しく体験してみよう」
と優しく語りかけました。
女の子は、その言葉で少し緊張が解かすことができました。
そして、着替えた女の子は、プロデューサーさんと一緒にトレーナーさんと会いました。
「あ…あの…レッスンは…よくわからなくて…。だから、や、やさしく教えてください……」
そう呟く女の子にプロデューサーさんとトレーナーさんは、
優しく微笑んで受け入れてくれました。
最初は、ヴィジュアルレッスンです。
演技に必要な表情の訓練で、トレーナーさんの指示通りに表情を変えたりします。
「まずはちょっとやってみましょう!はい、まずは笑って…」
笑う…笑顔?笑顔ってどういう表情だろう…女の子はニコっとしてみます。
それが恥ずかしくなってしまい俯いてしまいます。
それを見て、プロデューサーさんはにこやかにしているけど、
トレーナーさんは少し困った顔です。
「これはこれは…鍛えがいがありそうですね」
トレーナーさんは少し気合を入れるようなポーズをしていました。
その後も表情を変えるのは難しくて…あまり上手には出来ませんでした。
休憩中にプロデューサーさんといろいろお話したあと…
今度は鏡を使って練習してみることにしました。
鏡を覗こうとするイジワルなプロデューサーさんに少しだけ怒ってみたら、
「怒った可愛い表情が見ることが出来た」
と嬉しそうに言われて、女の子はまた恥ずかしくなってしまいました。
お昼休みを挟んで、午後は体力作りのレッスンを受けました。
距離を決めて走って体力を付けたり、筋肉トレーニングを受けます。
女の子は持久力がないので、すぐにバテてしまいました。
その時は、必ずプロデューサーさんが隣に来てくれて、
お水を渡してくれたり、目標を変えてみたりと女の子を支えてくれました。
その日のレッスンが終わって、事務室に戻ってきたときには女の子は疲れ果てていました。
プロデューサーさんに寮まで送ってもらって、すぐに眠ってしまうのでした。
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