過去ログ - 渋谷凛「私は――負けたくない」
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177: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 02:28:38.55 ID:s8phhYh5O
CGプロと云う名は、広告代理店、つまり芸能と縁の深い業種にいる彼でさえ聞いたことがないのだ。

勿論、それは設立したてなら仕方ないことであろうが、そもそも目の前の男が何者なのか。

出会ったばかりの男の云う会社が本当にアイドルプロダクションとしてやっていけるのか。
以下略



178: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 02:29:07.55 ID:s8phhYh5O
そしてもう一口、今度は先程よりも多めにコーヒーを呑んでから。

「――私が青木麗のプロデュースをしていた、と申せば幾分かは判って頂けますかな?」

「青木……麗……!?」
以下略



179: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 02:30:05.38 ID:s8phhYh5O

Pが小学校三年生の頃、伝説のアイドル、日高舞が引退した。

彼自身にはその頃のテレビの記憶はほとんど無いが――だいぶ世間を騒がせたことは微かに覚えている。

以下略



180: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 02:31:01.69 ID:s8phhYh5O

固まったままのPの目の前に、そっと、写真が差し出される。

そこには――

以下略



181: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 02:31:33.12 ID:s8phhYh5O
その“青木麗を牽引していた者”が、いま目の前にいる、奇妙な態の男……


「……業務の引き継ぎ等があります。一箇月ほど待ってください」

以下略



182: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 02:33:08.88 ID:s8phhYh5O



・・・・・・・・・・・・

以下略



183: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 02:33:38.24 ID:s8phhYh5O
歩いても歩いても、いつまでも縮まる気配のない距離が、不思議な感覚だ。

その青と白のコントラストは、作られてから時間が経ったようで、境目が曖昧になりつつあった。

凛は、ふと、自身の変化に気付く。
以下略



184: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 02:34:05.36 ID:s8phhYh5O
じきに、一筋の白線が描かれているカンバスは、高いビルによって遮られていく。

いつの間にやら、ターミナル駅近くまで来ていたのだ。周りを取り巻く人の密度は、加速度的に高まっている。

ついさっき学校を出たばかりではなかったか? まるで、数分のタイムリープをしたかのよう。
以下略



185: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 02:34:32.28 ID:s8phhYh5O

あの日のレッスンのあとの行動は早かった。

社長はすぐさま書類を作成し、凛とともに両親の許へ。

以下略



186: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 02:35:36.61 ID:s8phhYh5O

さておき。

アイドル“候補生”としての一歩を踏み出した凛は、あれから毎日、放課後は体力作りにジムへ通っている。

以下略



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